藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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主題歌映像 バリエーションの世界(3)『怪物くん』

モノクロ版アニメ『怪物くん』のオープニングといえば、マンガのコマをモチーフにしたものと、夏期に使用されたバージョンの2種類が、ビデオ『東京ムービーアニメ主題歌大全集』第1巻に収録されていて有名かと思われます。

しかし今回は、前者にさらに派生バージョンが存在しているのを発見しました。映像の細かい箇所で『主題歌全集』版とは異なった映像となっています。
映像のソースは、'78年頃にTBS系『日曜★特バン』枠で放送された、アニメ・特撮の懐古番組『全部見せます!!ヒットTVマンガ20年 懐かしのヒーローたち』からのものです。
以下、『主題歌大全集』収録版(以下「ビデオ版」)と、バージョン違い(以下「別バージョン」と呼称)の違いを比較してみましょう。



左:ビデオ版/右:別バージョン
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冒頭のメインタイトル表示画面。
ビデオ版では漫画のコマから「怪物くん」のタイトルが拡大され、メインタイトルタイトル表示となります。一方、別バージョンではタイトルの文字が画面中央から拡大されていて、漫画のコマの映像はありませんでした。



左:ビデオ版/右:別バージョン
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序盤、「怪物ランドの王子だぞ(オー!)」のあたりでは、ビデオ版では「オー!」のタイミングで怪物くんの映像から画面が切り替わり、別カットで怪物三人組の映像が出てきます。
対して別バージョンでは、「オー!」の間に画面がスライド→横移動してノーカットで三人組の映像になるという手法がとられています。

ドラキュラ!(ハイざます)」「オオカミ男!(ウォーでがんす」」「フランケン!(フンガーフンガー)」の掛け合い部分は、ビデオ版の映像ではいくつか別カットになっている部分がありますが(例:「ハイざます」と「オオカミ男!」の間など)が、別バージョンではこれらの掛け合いがノーカットで続いています。
具体的には「ドラキュラ!」→画面スライド→「ハイざます」→画面スライド→「オオカミ男!」→画面スライド→「ウォーでがんす」→画面スライド→「フランケン!」→画面スライド→「フンガーフンガー」というように、呼びかけのたびに毎回ノーカットで画面がスライドしています(文章で伝えに難くてすいません)。


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また、「別バージョン」だけに見られる映像として、「いくぞ三匹ついてこい(オー!)アーゆかい ツーカイ…」の歌詞部分、怪物三人組の「オー!」の掛け声タイミングで、3人がジャンプしているカットをがあります。
ビデオ版ではこのカットを飛ばし、次のカットのドラキュラの飛行映像に切り替えられていますので見ることが出来ません。



左:ビデオ版/右:別バージョン
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オープニング終盤。
ビデオ版では、フランケンの歩く映像(アオリ角度からの映像が格好いい!)の後に、爆発模様~怪物4人が歩く映像が続きますが、別バージョンでは爆発部分が渦巻き模様になっていました。
フランケンが歩いているコマのトリミング位置も異なっています。


…ということで、「別バージョン」オープニングを見てみますと、冒頭から渦巻きの画面まで少なくとも47秒間がワンカットで制作されていることが分かります。『怪物くん』オープニングは、実は超ロングカットな映像でした。時代を考えますと、実に素晴らしいクオリティです…!

構成から、2種類のオープニング映像は「別バージョン」の方が先に制作・使用されていたと思われます。(放送前の段階か放送途中かは分かりませんが)何らかの都合で途中からビデオ版の方が使われるようになったのではないでしょうか…?

原因は「あまりにも動きすぎていて目が疲れるから」ですかね…?

シリーズ「バリエーションの世界」は、これで一旦終了とさせていただきます。
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by fujiko-kei | 2009-01-23 23:25 | バリエーションの世界