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藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌

前回、『ドラえもん』の歴代タイトル画面の変貌について書きましたが、今回は変貌シリーズ第2弾。歴代の次回予告のタイトル画面提供ベース画面を紹介していこうと思います。


■Part1.次回予告の変貌

次回予告の大まかな流れ
大山ドラの次回予告の流れはこんな感じ。これが26年間続いていました(一部時期除く)。
BGM(『ドラえもんのうた』のインスト版)が流れる
ドラ「ぼくドラえもんです。」

次回の新作(Aパート)のストーリーの紹介

ドラ「『(Aパート・新作タイトル)』、『(Bパート・再放送タイトル)』。楽しみに待っててね~!」
このスタイルは、'79年の30分番組版放送の当初から変化していないようです。
以降、自分の分かる範囲で次回予告の変貌を追っていきます。


1987年10月~1989年3月大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18445839.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18451185.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18451744.jpg
自分が今回把握した中で最古のもので、次回予告が短縮されていた時期のもの。
これ以前(と以後)にあった「ぼくドラえもんです。」で始まるドラのナレーションはなく、BGMに挿入歌『ドラドラどこかにドラえもん』の前奏と後奏が流れるだけの簡素なものでした。アニメ内容はペンキを持ったドラが、板に次回タイトルを書いて去っていく、というもの。

これは、この期間の放送時間が、後続のニュース番組『ニュースシャトル』の放送の関係で10分早くなっていた(18時50分~19時20分の放送)ことも関係しているようです。


1989年3月~1992年10月
大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18463036.jpg

これ以降、ドラの「ぼくドラえもんです~(次回解説)」がまた復活しました。
イラストは、おもちゃの汽車に乗って手を振るドラたち。BGMは『ドラえもんのうた』のインスト版で、以降の予告でも同様です。どうでもいいですが、この時のBパートのタイトル「能力カセット」の「」と「」は地味に書き分けられています…(笑)

この予告は『ミュージックステーション』を録っていたビデオに偶然入っていたもので、我が家最古のドラの映像です。


1992年10月~2000年5月大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18463840.jpg
90年代に長期間にわたって使用されたもので、イラストは音楽を演奏するのび太たち。
'90年代生まれの自分にとっては一番思い出深い予告画面です。


2000年6月~2005年
大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18473036.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18474341.jpg
大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_1847544.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_184882.jpg
長期サイクルで使用された次回予告画面としては最後のもの。
イラストは学校の裏山(?)の同じ場所から見た春・夏・秋・冬の風景で、季節によって4パターンが入れ替わって使用されました。
この予告から、タイトルの文字が手書きではなくなりました。

大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18523031.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18524122.jpg
また、2003年頃の一時期には、エンディング『またあえる日まで』の一カットを使用したもの(左画像)が使われたこともありました。
映画の宣伝や『ドラえもんニュース』等が放送され、次回予告を放送できなかったときには提供画面に次回タイトルが表示されました(右画像)。この場合、『「(新作サブタイトル)」ほか』のように新作(Aパート)のサブタイトルだけしか表示されず、再放送であるBパートのタイトルは告知されませんでした。


TVスペシャル大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_19174342.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_1924443.jpg
TVスペシャルの予告画面は、古いものは文字のみが書かれた素っ気ないもの(他のパターンもあるかもしれません)、'90年代以降はアニメ映像の上に直接「○○スペシャル! ○月○日午後○時より」などと表示されたものが使用されました。


日本テレビ版(1973年)
大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_19302961.jpg
半年で終了した幻の『旧ドラ』の予告ですが、のび太役の太田淑子さんが
次回の『ドラえもん』は、『(Aパート)の巻』と、『(Bパート)の巻』です。お楽しみに!
とナレーションするもの。
BGM等は特になく、そのままエンディング『ドラえもんルンバ』に繋がります。
映像は次回の本編のものを使用し、テロップ等の表示は特に無かった模様。



■Part2.提供ベースの変貌
使用時期についての詳細は不明。

~1996年夏頃
大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_19332875.jpg
90年代までの提供ベースは普通のブルーバックのものでした。
BGMは、番組開始時が『ドラえもんのうた』のインスト版(長らく次回予告で使われていたもの)、終了時が『青い空はポケットさ』のインスト版を使用。

大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_21575562.jpg
ブルーバックの時期でも、スペシャル等の場合はバックに映像が使用されたこともあったようです。
画像は'89年1月放送『ドラえもん 夢気球スペシャル 自然はボクらの運動場』より。
最近は再放送でもない限り、ブルーバックのベースって減りましたね…。


1996年夏頃~1999年2月
大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_19205261.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_18134814.jpg
「提供画面には画像・映像を使用する」という時代の流れに乗り、90年代にはドラでもバックに画像が使用されるようになりました。
イラストは、番組開始時がおどろおどろしい背景とドラたち。確か実際にアニメで放送されたシーンと記憶しています。終了時はドラとドラミが並んでいるイラストでした。BGMは、番組開始時が『ぼくドラえもん』(『ぼくドラえもん2112』?)、終了時が『ドラえもんのうた』のインスト版。

小さい頃は毎回流れる提供の絵が怖くて、オープニングが終わりそうになるとCMに入るまでTVを消していたのを思い出します。大山ドラは、子供にとっては色々と怖かったですし…。


1999年2月~2002年頃?
大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_19344690.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_19345778.jpg
長く使われていたトラウマな画像から明るい画像に変更。
番組開始時には左の画像・終了時には右のものが使用されていました。
BGMは、同じく番組開始時が『ぼくドラえもん2112』のインスト版、終了時が『ぼくドラえもん2112』(歌入り)。
どうでもいいですが、上のものと比べると「トミー」と「エポック社」のロゴが変化しています。
トミーはその後、合併でさらに「タカラトミー」に社名変更。

大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_9312225.jpg
この時期に使用されたと思われる、別の提供画面を発見しました(画像は番組終了時の提供)。
'99年2月~'02年の間でも、提供絵が途中で変更された、もしくは毎回交代で使われていてバリエーションが存在したと思われます。この時期には他にも提供絵があるのかもそれません。


2002年頃(?)~大山版終了(2005年)大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_1940951.jpg大山版『ドラえもん』 次回予告・提供ベースの変貌_b0134245_19402734.jpg
この頃からは、提供ベースは止め絵ではなく、本編の動く映像を使用したものになりました。これも時代の流れですかね…。
恐らく、番組がCG制作となった頃(東京プリン版オープニング以降)からの使用だと思われます。
また、この頃から番組終了時の提供ベースに次回予告が組み込まれ、まともに予告が放送されないことも多くなりました。
BGMは、番組開始時がその時期のオープニング曲、終了時がエンディング曲が使われました。例えば、主題歌に『ドラえもんのうた(渡辺美里版)』と『タンポポの詩』使用の時期は、開始時の提供に前者、終了時に後者の曲が使用される、といった感じです。

非常に中途半端になりましたが、今回は以上で終了です。
では次回。

参考ドラちゃんのおへや
by fujiko-kei | 2008-05-20 18:52 | バリエーションの世界