藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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『コンビニ本』の活用ガイド

ここ5、6年で急激に市民権を得た、いわゆるコンビニ本。本自体が300円程度と安価でカバーもありませんし、古書店では100円・50円均一の棚に並んでいるもの見かけるため、雑誌程度に軽く見てしまいがちです…。
が、そんな中にもファンにとっては「お宝」が存在している場合もあったりするのです…。

今回は未収録作品を出来るだけ安く読むため、藤子作品での未収録・お宝作品が入っているコンビニ本を並べてみましたので、古書店を訪れる際にはお役立てください。

まあこのブログを見るような人は、既に揃えられておられるのかもしれませんが…。


My First BIG
『ドラえもん 思いっきり大爆笑!!編』(第1巻)
■『ドラえもん誕生』を読みたい人向けb0134245_12154745.jpg
『ドラえもん誕生』は1978年に『コロコロコミックデラックス ドラえもん・藤子不二雄の世界』のために描き下ろされた短編で、藤本先生自身が、何もない新連載の宣伝から『ドラえもん』を思いつくまでのエピソードを描いた作品です。
しかし『ドラえもん』の部類にも『SF短編』の部類にも入らない微妙な位置の作品であるため、なかなか単行本になる機会がありませんでした。
コンビニ版『ドラえもん』刊行記念に、この本に特別収録されています。

最近では雑誌『ぼく、ドラえもん』の付録第25巻に収録されましたので、この本のありがたみも少し薄れてしまいました。


My First BIG
『パーマン パーマン永遠なれ!!』(第3巻)
■『パーマン』をてんとう虫コミックス・コロコロ文庫でお持ちの方向けb0134245_11472639.jpg
小学館発行のコミックスでは黙殺されている『パーマン5号』登場エピソードですが、映画『Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン』公開記念に発売されたこの本には、特別企画としててんとう虫版・コロコロ文庫未収録作品『パーマン5号誕生』が収録されています。
これにより、少しは人々に『パーマン5号』の存在が認知されるようになりました。


My First BIG
『藤子・F・不二雄短編集 エイリアン編』(第2巻)
『藤子・F・不二雄短編集 スーパーパワー編』(第5巻)
『藤子・F・不二雄短編集 宇宙人って何?編』(第7巻)
『藤子・F・不二雄短編集 ある日、悪夢が…編』(第8巻)
『藤子・F・不二雄短編集 ちょっとそこまで大冒険へ!?』(第12巻)
『藤子・F・不二雄短編集 夢は実現した!?』(第13巻)
■『愛蔵版SF短編集』全3巻をお持ちの方向け

1987年から刊行された『愛蔵版SF全短篇』は『全短篇』を謳いつつも、収録漏れの作品が数作存在しています(ただし『異人アンドロ氏』のみ愛蔵版刊行後に発表)。
コンビニ本『藤子・F・不二雄短編集』は、2000年刊行『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版』(こちらは、いわゆる『SF短編』を完全収録)をベースにしているため、愛蔵版未収録作品をいくつか読むことができます。

愛蔵版未収録作品は、第2巻に『異人アンドロ氏』、5巻には『カイケツ小池さん』、7巻には『ボクラ共和国』8巻には『アチタが見える』、12巻には『ぼくのオキちゃん』と『ベソとこたつと宇宙船』、13巻には『スーパーさん』が収録されています。


ChukoコミックLite
『ブラックユーモア短編集 ぶきみな5週間』(第1巻)
■『愛蔵版ブラックユーモア短編集』第2巻の初版をお持ちの方向け
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ご存じの方も多いかと思われますが、『愛蔵版ブラックユーモア短編集 ぶきみな5週間』の初版に収録されていたエピソード『ぶきみな5週間 第1週 毛の生えた楽器』は、差別問題のため再版から別の短編『禁じられた遊び』の短縮版(※後述)に差し替えが行われました。
この本では初版に収録されていない『禁じられた遊び』を読むことができます。

※『禁じられた遊び』短縮版について
『禁じられた遊び』は元々『ぶきみな五週間』シリーズとは全く関係のないエピソードなのですが、エピソード差し替えの際に頁数を合わせるため(『ぶきみな5週間』シリーズは各10頁)、エピソードの一部をカットして無理矢理収録されました(『禁じられた遊び』を読んで妙に話のテンポが変に感じるのはこのため)。
ちなみに元のバージョンは1977年奇想天外社発行『ヒゲ男』で読むことができるそうです。読むことができました。


ChukoコミックLite
『ブラックユーモア短編集 番外社員』(第4巻)
■『愛蔵版ブラックユーモア短編集』を1・2巻のみお持ちの方向け
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『愛蔵版ブラックユーモア短編集』は1988年に刊行が開始されましたが、第3巻『戯れ男』だけは1994年に、他の2冊より大幅に遅れて発行されたため、3巻をお持ちでない方も多いかと思われます(ウチがそうです)。
第3巻にはシリーズもの『戯れ男』、『戯れ師』、『番外社員』が収録されていましたが、その中で『番外社員』シリーズだけは、この本で読むことができます。


マンサンQコミックス
『帰ッテキタせぇるすまん』(第1巻)、もしくは『帰ッテキタせぇるすまんSpecial』
■何らかの形で1969年版『笑ゥせぇるすまん』(『黒ィせぇるすまん』)をお持ちの方向け
(愛蔵版・コミックスーリ・中公文庫など)
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1969年から『漫画サンデー』に連載された『笑ゥせぇるすまん』の第1シリーズ、『黒ィせぇるすまん』(現在の単行本ではリメイク版『笑ゥせぇるすまん』と統合)には、発行されているどの単行本にも未収録となっている作品が3作存在しています(恐らく原稿紛失のため)。
その3作は、『怪物貸します』、『贋作屋』、『日本外国旅行』という作品で、1999年発行 『帰ッテキタせぇるすまん』に特別収録され(この本は高価)、それをベースにしたコンビニ本にも収録されました。
コンビニ本は、初めに出た『帰ッテキタせぇるすまん』(無印、『世界一周編』の全2巻)と『帰ッテキタせぇるすまんSpecial』(2冊を合本したもの)の2種類が存在しています。


アイランド・コミックスPrimo
『T・Pぼん』第3巻・第5巻
■『T・Pぼん』を藤子不二雄ランド・愛蔵版・中公文庫でお持ちの方向け
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『完全版』というイメージのある、F.F.ランドをはじめとする中央公論社発行の単行本ですが、『T・Pぼん』の場合は「F.F.ランド以外のコミックの方が収録作品が多い」という事象が生じています。
詳しく言うと、「潮出版社発行の『希望コミックス』版の方がF.F.ランドより収録作品が多い」ということです。
コンビニ本で出版された『T・Pぼん』では、この希望コミックス版をベースとしていますので、中公版の未収録作品がいくつか収録されています。
未収録作品は第3巻に『浦島太郎即日帰郷』、5巻に『トロイが滅びた日』、『死神の大軍』、『鉄の町の秘密』、『誰が箱船を造ったか』、『十字軍の少年騎士』の計6話となっています。

また『T・Pぼん』には、これ以外にも「どの単行本にも未収録の作品」が5話ありますが、こちらは掲載紙を読まない限り、手の出しようがありません。


ざっと未収録作品が入っている単行本を並べてみましたが、古書店でもコンビ二本は大量に置かれているため、見つけられるかどうかは「運」次第です。
では次回。
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by fujiko-kei | 2008-06-15 09:52 | お役立ち