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藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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カテゴリ:藤子系・地味な雑学( 5 )

本の巻末についてる「奥付」。「○○年初版発行」とか「第○○刷」って書いてあるアレです。
『ドラえもん』第1巻は既に初版から150刷を超えているとか…。

初版発行日というものは第1刷が発行された日ですから(実際に正確なのかといえば怪しいものですが)、後に変更されるということはまずないはずです。
…しかし、てんとう虫コミックス『ドラえもん』第7巻は、増刷されているうちに初版発行日がいつのまにか変わっていました。

…という内容の記事を2008年当時作成したのですが、読者の方から「8巻の初版発行日も途中で変わっている」という情報をいただきました。記事の修正に合わせ、8巻に関しても併せてご紹介します。b0134245_193036100.jpg
まずはじめに、てんとう虫版『ドラえもん』第7巻といえば…。
収録作品は『帰ってきたドラえもん』、『エスパーぼうし』、『ネズミとばくだん』、『手足七本・目が三つ』、『山おく村の怪事件』など、名作・迷作・怪作が満載。てんとう虫コミックス版全45巻の中でも、第12巻と並んで極めて異色な巻なのではないかと思います…。


ではここで本題へ…。
b0134245_2193092.jpg
7巻の奥付を、まずは我が家の古い版から。
当時はカバーの折り返し部分が奥付になっていました。こちらの初版発行日「昭和50(1975)年5月1日」。

b0134245_219418.jpg
続いては、1997年発行の121刷。
初版発行日はなぜか「1975年5月25日」となっていました。

そして更に驚きの情報が…。
ブログのコメント欄から、なりたり さんに情報をいただきましたが、第8巻も同様に、古い版では「1日」だった初版発行日が、現在は「25日」に変更されているようです。

何か法則は無いのか、てんコミ初期巻の初版発行日を調べてみました。こんな感じです。
『第1巻 1974年8月1日
第2巻 1974年9月1日
第3巻 1974年10月1日
第4巻 1974年11月1日
第5巻 1974年12月1日
第6巻 1975年1月1日
旧第7巻 1975年5月1日
新第7巻 1975年5月25日

旧第8巻 1975年7月1日
新第8巻 1975年7月25日
第9巻 1975年11月25日
第10巻 1976年4月25日
第11巻 1976年7月25日
…以降45巻まで「25日」に発行
なんと、1巻から6巻までが「1日」の発行、9巻以降がすべて「25日」発行ということが判明しました。7、8巻はちょうど過度期に当たっていたようです。

ここで気付いたことがひとつ。
このリストを見ると、てんコミ『ドラ』第1巻~第6巻までは月イチで発売されていることが分かります。これは当時『ドラえもん』自体を6巻で完結させる予定が決まっていたため、一定のペースで出版していたのではないかと思われます。対して第7巻以降は不定期に発行されています。

6巻発行後、第7巻が発行されるまで4ヶ月の間が空いていますが、『ドラ』の刊行が停止されていたこの間に('75年1月~5月の間)、小学館内部ではの何らかのシステムの変更が行われたのだと思われます。
藤子作品に限らず、これ以降新たに初版発行されるすべてのてんコミの発行日は、それまで「1日」だったものが「25日」になっています。時期的には、1975年春以前に初版発行された本の初版発行日は「1日」、秋頃以降に初版発行されたものはすべて「25日」になっているようです。

このシステムは現在も続いているらしく、例えば、てんとう虫コロコロコミックス『絶対絶命でんぢゃらすじーさん』第3巻は2003年11月25日初版発行。全てではありませんが、増刷分の発行日も「25日」である傾向が強いようです。

さて、問題は過度期にあたる1975年春頃~夏頃に発行されたコミックです。
『ドラ』以外のてんコミでは、『新オバケのQ太郎』1巻や『ダイモス』1巻は6月1日初版発行、『がんばれロボコン』は1巻が5月1日、2巻が8月1日初版発行…と、1975年8月頃までは初版発行日が「1日」と表記されていたことを確認いたしました。

てんコミ『ドラ』と同時期発行の「1日」初版のコミックが後の版で「25日」初版に修正されているのが確認できれば、この時期に発行されたコミックの初版発行日はやっぱり「25日」が正しい、ということが分かりやすいのですが…残念ながら『ダイモス』や『がんばれロボコン』は早期に絶版となっていますので、出回っている分は「1日」発行のもののみと思われます。
『新オバQ』は可能性がありそうですが未確認。

具体的に『ドラ』7巻・8巻の初版発行日が変更された時期ですが、昭和の終わり~平成初めにかけての時期が怪しいのではないかと踏んでおります。
b0134245_2154217.jpgb0134245_2155458.jpg
この頃、写植の文字も大きなものに変更され(画像参照)、誤植の修正、そして諸問題による台詞や絵の変更、1巻中表紙のイラストの変更などが行われていますので、その修正作業の一環として初版発行日も修正されたのではないでしょうか…?いや、結局「1日」か「25日」のどちらが正しいのかは分からずじまいですが…。
…長々と書いた割にはよく分からない文章になってしまいました。申し訳ありません。

画像引用元
てんとう虫コミックス『ドラえもん』第7巻
(2011.02.17記事修正)
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by fujiko-kei | 2008-04-19 19:34 | 藤子系・地味な雑学
大長編ドラえもん第4作『のび太の海底鬼岩城』。
この作品の、雑誌掲載時のはじめ数回のタイトルは『のび太の海底城』だった…というのは、藤子ファン・ドラファンの方には有名な話かと思われます。

しかし、比較的最近の劇場作品で、映画の告知から実際に公開されるまでの間にタイトルが変わった…(?)という作品がもう一本。
2002年劇場公開作品『のび太とロボット王国(キングダム)』です。

映画公開に先駆けること約5ヶ月前、2001年10月11日に放送された『秋だ!遊ぼう!ドラえもんスペシャル』。この番組の終盤で「来年の映画」(=『ロボット王国』)の告知が流れました。
b0134245_19125219.jpg
しかし、そのタイトルは…。

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のび太とロボット帝国』。あれ?
「キングダム」の読みは同じですが、「王国」が『帝国』になっていました。

この時期の録画テープは手元にあまり残っていませんので、タイトルが『ロボット王国』変更された詳細な時期は不明ですが、少なくとも'02年新春にTVで流れた予告編の段階では、正式タイトルの『ロボット王国』に変更されています
「帝国」はただの誤植だったのでしょうか?

では次回。

画像引用元
『秋だ!遊ぼう!ドラえもんスペシャル』(2001年10月11日放送)
(2011.02.17修正)
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by fujiko-kei | 2008-04-19 19:21 | 藤子系・地味な雑学
藤子SF短編の中でも人気が高い『流血鬼』。
小さい頃からずっと気になったのですが、その中に隠れたミス?が存在していたのにお気づきでしょうか。
普通の人には「どーでもいい」ネタですが、そこを敢えて見つけて取り上げてしまうのが当ブログの方針ということで…(笑)

では、検証してみましょう。
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開始15ページ目。
釣りの帰り道。「にいさん」が運転する自動車ですが、ここでは四ドアのセダンです。

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そして18ページ目。
二人(三人)は一度別れたのですが、その後に来た車は、なぜかクーペ型になっていました。
これならまだ「「にいさん」は車を2台もってたのかなあ?」と考えることもできます。
しかし…。

b0134245_20191152.gif
19ページ目。
先ほどの画像のすぐ次のコマですが、テールライトが明らかに異なる車に変化していました。話の展開上、さすがにこの一瞬で車を乗り換えることはできないでしょう…。

b0134245_2019249.gif
22ページ目。
実は吸血されていた「にいさん」が帰って行くシーンですが、そのときの車はテールが角形ライトのものに。そんな無茶な…。
にいさん、アンタどれだけ車持ってるんスか…!?

では次回。
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by fujiko-kei | 2008-04-05 20:19 | 藤子系・地味な雑学
映画ドラえもんを語る上で欠かせないのは、原作にはない独特の演出の「怖さ」でしょう…。
代表的な恐怖シーンを挙げてみると、
■『のび太のパラレル西遊記』の鬼の世界の学校
■『のび太の日本誕生』の中国の神隠しの話
■『のび太とアニマル惑星』の森のシーンの「謎の声」
などが某掲示板でもよく話題に出てきますが(これらは別の記事で解説したいと思います)、トラウマになるようなシーンがもうひとつ。
のび太と夢幻三剣士』のエピローグのシーンです。

b0134245_1840170.jpgエピローグ、のび太&静香が走り出して映画は終わり。
…といきたいのですが…。
b0134245_18401434.jpg何故か学校が山のてっぺんに。
しかも、よ~く見ると、学校があるのは「学校の裏山」のさらに後方。その更に後ろには連なった高い山が…。

しかも学校へ繋がってるグネグネ道が強烈です…(笑)
b0134245_18405668.jpgしかし、その後何事も無かったかのようにエンディング曲『世界はグー・チョキ・パー』が流れ、映画は終了。

ラストの不思議さを忘れさせてくれる陽気で楽しい歌です。
b0134245_1842376.jpgb0134245_18425540.jpg
「謎の学校」はエンディングの最後にも登場します。右は映画内に登場した通常の学校。

この理由についてご指摘いただきましたが、序盤のシーンで、カセット「夢幻三剣士」の説明書を読んだドラの「この夢は強いパワーを持っているので、現実世界に影響することもあります」という台詞がキーになっているようです。
この説明を聞いたのび太は「もし僕がスーパーヒーローになれば、夢から覚めても、すこ~しだけ強くなってるってことでしょ?」と言っていましたが、現実世界にはこのような影響が及んでいたんですね…。

この世界はこの後どうなったのか気になります。
学校がこんなところにあったら通学時間が1時間は余裕で超えますから…(笑)

似たパターンのものとして、映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のエンディングで、学校の階数が変わっている…というものもありますね。

では次回。

画像引用元
■映画『ドラえもん のび太の夢幻三剣士』
(2011.02.15記事修正)
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by fujiko-kei | 2008-04-04 19:40 | 藤子系・地味な雑学
1974年から発売されている、てんとう虫コミックス『ドラえもん』。
第1巻の初版が発行されてから既に約35年近くが経つわけですが、その間にカバー・本文に様々な微妙な違いが現れています。
今回ご紹介するのは、初版~最初期の増刷にだけ発行された、幻の1巻と2巻です。
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画像は昔の10巻巻末に付いていた既刊紹介ですが、ここに「今とはちょっと違う1・2巻」が掲載されていて気になっていました。ドラ単行本は、まだ13巻までの刊行。

拡大してみます。
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作者名以外で、よ~く見ると現在と異なっている箇所がありますが、お分かりでしょうか?

正解ですが、巻数表示の位置が現在と異なっています
現在、巻数表示はロゴの「ん」の下(表紙絵の右上)に「第○巻」と表示されていますが、このバージョンでは「ん」の右上に数字だけの表示。まあ、それだけといえばそれだけなんですが…。

この形態で発行されたのは1・2巻だけで、かなり初期の増刷本まででしか見られません。
現在、一ケタ台のドラえもん単行本(初版)の価格はかなり高騰しており(第1巻~第5巻の美本が一冊数千円~数万円)、カバーもこの頃のものは痛みやすいため、状態の良い物の入手は非常に困難。自分の探求しているものの一つです。

こんな小ネタを以降も予定していますので、どうぞご期待下さい<(_ _)>
(2011.02.15記事修正)
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by fujiko-kei | 2008-04-04 16:53 | 藤子系・地味な雑学