藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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<   2008年 04月 ( 14 )   > この月の画像一覧

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先日古書店にて、秋田書店・サンデーコミックス版『忍者ハットリくん』第3巻(しかも初版!)を格安で入手しました。
それを記念として勝手にハットリ特集とさせていただきます。

昭和43年発行と言うことで、秋田サンデーとしては古参の部類でもある、このサンデー版『ハットリ』ですが、旧カラーである黒い服や、目元にされた隈取り、黒を基調とした秋田サンデー特有の装丁の雰囲気等、とにかく異様にカッコイイ

また、サンデーコミックスにしては珍しく、背表紙のタイトルに・黒の3色(通常は赤のみ)が使用されていて、他の秋田サンデーと本棚に並べても結構目立ちます(1巻のみ『忍者』『くん』の部分が赤になっていて、結果赤・黒2色の使用)。
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↑ほかの有名どころのサンデーCと並べてみましたが、
やっぱり『ハットリ』だけ異様に栄えて見えます。。

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今回は、掲載誌『少年』の紙面をそのまま復刻した文庫本『『少年』傑作集『忍者ハットリくん』ほか』と合わせて、現在メジャーな藤子不二雄(藤子不二雄A)ランド版『ハットリ』と比較していきたいと思います。


また、発行の順番は
秋田サンデーC→てんとう虫C→FFランド
となっています。後で重要になってきますので。


まず第1話。左が初出・右がFFランドです。
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てんとう虫C以降は「あれは、三年前のある夜のこと…」と、後日談のようにトビラが描き換えられました。
書き換えられたトビラ絵は、明らかに昭和50年代~の画風になっていますが、昭和43年発行の秋田サンデーコミッックスでどうなっているかが興味深いところです。




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旧々パパ。

連載開始~しばらくは、目が『・』で髭を生やした、いかにも「親父さん」といった感じのパパでした。
1966年に放送された実写版『忍者ハットリくん』のオープニングに使用された絵には、このパパが描かれていました。

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旧パパ。

連載開始からしばらく経つと、だんだん、ドングリ目をした優しそうなパパに変わっていきました。いかにも「親父さん」の旧々パパと比べると、こちらは「パパ」らしくなりました。

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新パパ

藤子不二雄ランドが出版された際に、パパの顔はすべてこれに統一されました。
パパが描き換えられたにも関わらずケンちゃんの眼鏡の描き忘れを修正していない点、指の本数が初出の4本から5本指に、さりげに描き加えられているのにも注目。



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安孫子作品の特徴として、「オチや重要なコマでの黒枠」があります。『ハットリ』では、初出時にはなかった黒枠が、少なくともてんとう虫Cでは追加されていました。


ほか、初出にあって単行本にないものとして、広告があります。
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画像は『ベル・ハットリくんノート』と『不二家・オバQシリーズ』の広告。
不二家の方は、ハガキにオバQの似顔絵を描いて不二家に送ると、抽選で5組(2人1組)ケニア自然動物園への旅行が当たりました。
旅行には藤子両氏も同行され、現地にて『オバQ音頭』をみんなで踊ったそうです。

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『ハットリくんコーナー』・『フジコスタジオ・ニュース』というミニコーナーも、紙面を半ページほど使って掲載されていました。広告に関しても、単行本化の際には、その部分に新しいコマが描き加えられています。


あと気になったものとしては、『少年』昭和43年1月号掲載分(単行本では『モンキー温泉ウキキにキーの巻』の前半部分)にに載っていた『藤子スタジオ・ニュース』で、藤子先生がドラマ『丹下左膳』に出演したという記事です。

先月、「忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ」のTVに出演した藤子先生、その迷演技をみめられてか、こんどは「丹下左膳」(TBS)に剣豪スターとして出演、このところすっかりTVづいている。
(中略)
このシーンは十二月十九日(火)に放送されるそうだから、キミも見てネ!


ちなみに「昭和43年1月号」は実際は昭和42年12月発売ですので、『十二月十九日(火)』というのは昭和42年12月19日のことです。
藤子先生が出演したテレビ番組、一度は見てみたいものですね…。

では次回。
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by fujiko-kei | 2008-04-26 21:04 | 藤子系-小ネタ
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『愛…しりそめし頃に… さらば友よ』より

新宝島』。手塚治虫先生の初のヒット作として、タイトルはかなり有名ですが、復刻版を含め、実際に本編を読んだという方は意外と少数ではないでしょうか?

現在『新宝島』は、講談社発行の手塚治虫全集で手軽に読むことができます。
しかし、この全集版『新宝島』は、実は'86年にすべてが描き直された、タッチもコマ割りも異なる全くの別モノです。藤子先生が衝撃を受けた、昭和22年発行の元祖『新寶島』(のちに新自体の『新宝島』となる)とは全く異なるものなのです。

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手塚治虫全集281『新宝島』(リメイク版)

なぜ復刻ではなく、わざわざ描き直すことになったか…というのは、全集版のあとがき『「新宝島」改訂版刊行のいきさつ』に書かれていますが、大筋はこんなところです。

■オリジナル版の原稿・刷り見本等は現存しない(当時の出版社は原稿買い取り制だった)。
■オリジナル版はターザンの顔など、原作者・酒井七馬によって手が加えられており、完全な手塚治虫作品とはいえず、この点が、手塚自身が気に入らなかった。
■印刷物からの復刻も可能であるが、本を出版する際の「描き版」(原稿を、印刷会社が更にトレースする)の質が良くなかった為、トレースで酷くなった自分の絵を読者に見せたくなかった。

結局、手塚先生の完璧主義が、一番の復刻できない理由なんですね。手塚先生亡き後も、手塚プロがその意向を受け継ぎ、現在も復刻には消極的になっていると思われます。

「二人」の見たオリジナル版『新宝島』。
昭和22年の出版当時は飛ぶように売れたそうですが、現存している物はかなり少なく、初版本は三百万円、再版でも百数十万円前後。赤本や海賊版等でも数十万円と、藤子先生の『最後の世界大戦』と並んで『日本一高い単行本』となっており、並のファンに手の届く代物ではありません。

そんなオリジナル版『新宝島』ですが、これまで一度だけ、正式に復刻されたことがありました。
'68年頃発行の『ジュンマンガ(第1号)』(奥付がないので詳細な発行日は不明)という本ですが、この本には、当時関西で漫画サークルを展開していた西上ハルオ氏によってトレス復刻されたオリジナル版『新宝島』が掲載されています。
しかし、一頁当たりがB7サイズに縮刷され、本編はページの上半分に見開きで2頁分掲載。下半分は新宝島の研究という珍しい構成になっていて、いまいち本としての迫力に欠けます。というか、初めてこの本を読むと、大概の方は「小さっ!」驚くと思います。

この本自体もさほど多く発行されなかったため、現在の相場は数千円~1万円程度と、入手には結構な出費が必要となっています(当時の定価は380円)。
値段こそ高いですが古本市等ではよく見かける本で、入手が困難…というわけではありませんが。

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'68年(頃)、文進堂発行『ジュンマンガ 第1号

普通に書店に並ぶ本というより、どちらかといえば、研究同人誌のような体裁となっています。また『第1号』とありますが、'69年に酒井七馬氏が逝去されたため、結局2号以降は刊行されず。

ちなみに主宰の西上ハルオ氏は、似顔絵師としても活躍されており、「宝塚ファミリーランドの似顔絵師」として、近年『探偵!ナイトスクープ』に取り上げられたことがありました。現在は宝塚造形芸術大学の教授をされているそうです。

また、著作権的にグレーですが、どこかの研究会かサークルの出した、ハードカバー(原本を同様の状態で復刻)や豆本、『Son Comics』(サン・コミックスではなくソン・コミックス!)銘での新書サイズの私家版等も流通しています。
これらは古本市等で見かけることが多々ありますが、これでもかなり高価なものとなっています(数万円程度)。


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オリジナル版とリメイク版比較。
オリジナル版にあった、『冒險の海へ』のようなサブタイトルですが、リメイク版では全てなくなっています。
また、当時のタッチに戻そうという努力は見られるものの、絵が明らかに最近の手塚タッチとなっており、同じく初期の傑作の『メトロポリス(大都会)』や『ロストワールド(前世紀)』(こちらは復刻版等で当時のままの画風で読むことができる)にあるような「初期の傑作の雰囲気」を感じることができなくなっています。

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(オリジナル版での)ラストシーン比較。
『ジュンマンガ』掲載のオリジナル版はトレス復刻なのでハッキリとは分かりませんが、オリジナル版にある、やはり初期の丸っこい画風はリメイク版で窺うことはできません。オリジナル版の物語はここで終わりですが、リメイク版はまだ続きます。

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リメイク版だけのシーン。
オリジナル版にはなかった、現実に引き戻されるような展開。オリジナル版執筆時に手塚先生の構想されていたシーンだそうで、結局当時は酒井七馬氏の折り合いと、頁数の都合で本にできなかったものをリメイク時に付け足したものとなっています。
ラストは『夢オチ』となっており、(オリジナル版発行)当時の漫画作品にありがちなものでした。


オリジナル版は現在のところ、ちゃんとした『本』の形で正式に復刻されたことはありません。

'75年頃に、『ロストワールド』等の初期の手塚単行本をそのままの形で、セットで復刻した『虫の標本箱』(青林堂)が出版されましたが、『新宝島』は発行されず。
また、'90年代には角川書店からかなりの数の初期作品が、原本をそのままコピーする形で収録した、文庫版が出版されたことがありました。
ですが、その際にも『新宝島』は、知名度が高いにも関わらず出版されませんでした。

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小学館クリエイティブ発行『手塚治虫と『新宝島』 その伝説と真実

しかし近年の動きとして、ディズニーとの権利関係で「復刻は不可能」とされていて、手塚治虫全集にも未収録だった作品『ピノキオ』と『バンビ』(ピノキオの原本は当時無許可で出版されていた)が'05年には揃って復刻されました。
また、昨年12月に発行された『手塚治虫の『新宝島』 その伝説と真実』にもオリジナル版の冒頭数ページ掲載されていましたし、ここ数年の漫画復刻ブームに乗っての復刻が、着々と準備されているのかもしれません。

今回は完全に手塚作品の解説になってしまいましたね…。
では次回。
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by fujiko-kei | 2008-04-20 21:11 | バリエーションの世界
今回は秋田書店「少年チャンピオンコミックス」のバリエーションに(少しですが)せまってみようと思います。

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本来『魔太郎がくる!!』の単行本で紹介したいところですが、魔太郎の単行本はあまり持っていないため、今回はサンデーコミックス初期~現在まで40年近く増刷を重ねている、手塚治虫『ザ・クレーター』で紹介します。

で、まずは背表紙の巻数表示
左から緑・黄色・クリーム・赤・希少の青の5種類の存在しています(黄と青は今回参考用にPCで制作したもの/実際に『ザ・クレーター』に存在しているかは不明)。

緑…チャンピオンコミックス刊行当初(S45)~S48年頃まで使用。
魔太郎では1・2巻が存在。
基本的に現在のマークより少し小さめなのですが、一部現在と同じ大きさの「」もあるようです。

黄色…S48年頃に使用。
魔太郎では3~5巻が存在。1・2巻のこのバージョンは存在しない?

クリーム…S48年頃と、昭和50年代の一時期に使用。
魔太郎(初版)では6巻のみ。50年代の増刷で、他の巻もこの仕様で発行された模様。

赤…S49年頃~現在(一部期間を除く)まで使用。
古本屋で見かける魔太郎の殆どはこれ。初版では7~13巻、増刷で赤に統一されました。
また、世に出ている『ブラック商会変奇郎』のすべてはこのバージョン(未確認の青巻数表示を除く)。

青…S55年前後の、ごく一時期に使用。
この仕様で全巻揃えるのは至難の業。魔太郎に青巻数表示のものが存在しているかは未確認です。

また、現在(クリーム巻数表示以降)はボンド製本ですが、それ以前は糸綴じのみ、もしくは糸綴じ+ボンドでの製本(背が割れてバラバラになることがない)となっていました。
『魔太郎』では1~5巻がこの仕様で存在していると思われます(4・5巻は未確認・推測)。
ただし、ボンドだけの製本になった初期のコミックはボンドが薄く、背割れしやすい傾向にあります。b0134245_16104487.jpgb0134245_1610522.jpg

背が固まっているボンド製本とは違い、本を完全に開くことができるので、スキャンする上でも都合がよかったりもします(画像は両方とも『ザ・クレーター』)。

少年チャンピオンコミックス(と、サンデーコミックス)のバリエーションは他にも存在していますが、今回は以上の紹介で終わりとします。
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by fujiko-kei | 2008-04-20 15:50 | バリエーションの世界
藤子作品を読んでいると、「このコマって、前にどっかで見たような…?」と(特に安孫子作品で)感じられた方も多いのではありませんでしょうか…?
そんな作品のひとつをご紹介します。

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今回比較する作品は、安孫子先生の作品『ブレーキふまずにアクセルふんじゃった』('70年『ヤングコミック』掲載)と、『魔太郎がくる!!』の『暴走カーを暴走させた!!』('73年(?)少年チャンピオン』掲載)です。
両作とも、終盤の「殴られて気を失い、手足をハンドルとアクセルに縛られている」というシーンが、ほぼ同じコマ割り・構図になっています。

では、比較してみましょう。

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短編『ブレーキふまずにアクセルふんじゃった

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魔太郎がくる!!

構図はともかく…コマの形までそっくりです。

また、双方共通のオチに使われている、暴走カーがトラックと衝突する衝撃的なコマ。これまた、写真コラージュと漫画タッチの違いこそありますが、トラックのナンバープレートまで同じものでした。

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短編『ブレーキふまずにアクセルふんじゃった

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魔太郎がくる!!

余談ですが、近年発行されたコンビニ版『藤子不二雄Aブラックユーモア短編集 ぶきみな5週間』に収録された『ブレーキ―』では、なぜか作品中のナンバープレートの文字がすべて消されています。中公文庫でも同様かもしれません。

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実際のナンバーを使うのがマズかったとしても、今更直して意味あったんでしょうか…。


画像引用元
中公愛蔵版『藤子不二雄Aブラックユーモア短編集 第2巻 ぶきみな5週間』収録『ブレーキふまずにアクセルふんじゃった
『藤子不二雄Aブラックユーモア短編集 ぶきみな5週間』収録『ブレーキふまずにアクセルふんじゃった』
少年チャンピオンコミックス『魔太郎がくる!!』(旧装版)第2巻収録『暴走カーを暴走させた!!』
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by fujiko-kei | 2008-04-20 14:08 | 藤子系-小ネタ
劇場映画は普通、テレビとは違ってビスタサイズ(16:9)、もしくはシネマスコープサイズ(2.35:1)などと呼ばれる横長の画面で映写されています。勿論、映画ドラえもんシリーズもビスタサイズで公開されているわけで、映画館のスクリーンでは横長画面の映像が映写されます。
しかし、後にテレビやビデオで見た映像では、なぜか普通のテレビ番組と同じ、スタンダード(4:3)の映像となっているのにお気づきでしょうか?
(ただし『のび太の南海大冒険』以降の作品は除く、後述)
もしかして左右をカットしているの?と思われるかもしれませんが、そういうわけでもありません。実は映画ドラえもんは、テレビと同じスタンダードサイズで制作されていたのでした。

簡単に言うとこんな感じです。

最初に制作された画面(4:3)b0134245_19515656.jpg
上図を見ていただければ分かりますように、まず映画自体は普通のテレビと同じく、スタンダード(4:3)サイズで制作されています(上画像)。


劇場で見ることのできる画面(16:9)
注:黒帯部は実際には見えない
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しかし、上映時に劇場では上下カット、いわゆる「貧乏ビスタ」の状態になっています(中央画像)。強制的にワイド画面にしてしまうこの方法のため、劇場公開時は完全な映像を見ることはできないということです。ちなみに普通の映画より若干画質が悪くなります。

また、画像の『パラレル西遊記』タイトル画面のように、あらかじめ画面レイアウトが上下カットに配慮したものになることもありました。このような事情から、タイトルの文字や、ストーリーの展開上重要なアイテムなどが画面の極端に上、もしくは下に表示されるように制作されることもありません(劇場公開時には画面が切れ、見ることができなくなるため)。
追記:『のび太の恐竜』だけは、ちょっと事情が異なります(後述)。


ビデオ・テレビ放映での画面(4:3)
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その後発売されるビデオ等では、実制作と同じのスタンダードサイズで収録され、劇場では見られなかった上下の部分を見ることができます(下画像)。後のテレビ放送でも、多くの場合はこの状態での放送となります。
そうでなかった場合としては、2004年秋に4週連続で放送された『のび太と銀河超特急』の例があり、こちらは劇場公開と同じ、上下カットの状態で放送されていました。
また、現在発売されている藤子作品のDVD『映画チンプイ・エリさま活動大写真』での映像も、上下カットで収録されているそうです。

このような状態が続いてきた映画ドラですが、'98年公開『のび太の南海大冒険』以降の劇場作品は、はじめからビスタサイズ(16:9)での制作となりました。よって現在ではこのような事例は見られなくなりました(※ただし、'94年の併映作『ドラミちゃん・青いストローハット』が、試験的にビスタサイズで制作されたことはありました)。


その他・ビデオ版に関して色々

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どーでもいいですが、映画冒頭で表示されるの東宝マークは、なぜかビデオによってまちまちな画面サイズとなっていたりします。左から4:3フルサイズ、上下若干カット、ビスタ。
DVDでどうなっているかは未確認です。

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こちらは映画『のび太の宇宙開拓史』の予告編の画像。
左がVHS版のもので右がDVD版のものですが、VHS版(左)は画面四辺(特に上下)に少し黒枠があり、若干横長画面になっています。対してDVD版(右)は映像をトリミングされたような感じです。この違いの意味は不明。
VHS版には『怪物くん』が登場する別の予告編も収録されていますが、これはDVDに未収録。


08.08.11追記
藤子不二雄atRANDOM(現在閉鎖中)さんのHPを見て初めて知ったのですが、1980年公開の劇場第1作『のび太の恐竜』だけは、はじめからビスタサイズ(16:9)で制作されていたそうです。他の作品とは逆の例となりますが、こちらはTV放送・ビデオでは完全な映像が見られない…ということが起こっているわけです。知らんかった…。
ちなみに劇場公開の完全版を見る手段ですが、なぜかビデオディスク版(VHDってやつです)だけは16:9のフルサイズで収録されており、こちらで見ることができるそうです。LDはともかく、VHDのプレーヤーを未だに持ってる人がどれだけいるのか分かりませんが…。

=画像引用元=
■映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』
■映画『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』予告編
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by fujiko-kei | 2008-04-19 19:49 | 藤子系-小ネタ
本の巻末についてる「奥付」。「○○年初版発行」とか「第○○刷」って書いてあるアレです。
『ドラえもん』第1巻は既に初版から150刷を超えているとか…。

初版発行日というものは第1刷が発行された日ですから(実際に正確なのかといえば怪しいものですが)、後に変更されるということはまずないはずです。
…しかし、てんとう虫コミックス『ドラえもん』第7巻は、増刷されているうちに初版発行日がいつのまにか変わっていました。

…という内容の記事を2008年当時作成したのですが、読者の方から「8巻の初版発行日も途中で変わっている」という情報をいただきました。記事の修正に合わせ、8巻に関しても併せてご紹介します。b0134245_193036100.jpg
まずはじめに、てんとう虫版『ドラえもん』第7巻といえば…。
収録作品は『帰ってきたドラえもん』、『エスパーぼうし』、『ネズミとばくだん』、『手足七本・目が三つ』、『山おく村の怪事件』など、名作・迷作・怪作が満載。てんとう虫コミックス版全45巻の中でも、第12巻と並んで極めて異色な巻なのではないかと思います…。


ではここで本題へ…。
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7巻の奥付を、まずは我が家の古い版から。
当時はカバーの折り返し部分が奥付になっていました。こちらの初版発行日「昭和50(1975)年5月1日」。

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続いては、1997年発行の121刷。
初版発行日はなぜか「1975年5月25日」となっていました。

そして更に驚きの情報が…。
ブログのコメント欄から、なりたり さんに情報をいただきましたが、第8巻も同様に、古い版では「1日」だった初版発行日が、現在は「25日」に変更されているようです。

何か法則は無いのか、てんコミ初期巻の初版発行日を調べてみました。こんな感じです。
『第1巻 1974年8月1日
第2巻 1974年9月1日
第3巻 1974年10月1日
第4巻 1974年11月1日
第5巻 1974年12月1日
第6巻 1975年1月1日
旧第7巻 1975年5月1日
新第7巻 1975年5月25日

旧第8巻 1975年7月1日
新第8巻 1975年7月25日
第9巻 1975年11月25日
第10巻 1976年4月25日
第11巻 1976年7月25日
…以降45巻まで「25日」に発行
なんと、1巻から6巻までが「1日」の発行、9巻以降がすべて「25日」発行ということが判明しました。7、8巻はちょうど過度期に当たっていたようです。

ここで気付いたことがひとつ。
このリストを見ると、てんコミ『ドラ』第1巻~第6巻までは月イチで発売されていることが分かります。これは当時『ドラえもん』自体を6巻で完結させる予定が決まっていたため、一定のペースで出版していたのではないかと思われます。対して第7巻以降は不定期に発行されています。

6巻発行後、第7巻が発行されるまで4ヶ月の間が空いていますが、『ドラ』の刊行が停止されていたこの間に('75年1月~5月の間)、小学館内部ではの何らかのシステムの変更が行われたのだと思われます。
藤子作品に限らず、これ以降新たに初版発行されるすべてのてんコミの発行日は、それまで「1日」だったものが「25日」になっています。時期的には、1975年春以前に初版発行された本の初版発行日は「1日」、秋頃以降に初版発行されたものはすべて「25日」になっているようです。

このシステムは現在も続いているらしく、例えば、てんとう虫コロコロコミックス『絶対絶命でんぢゃらすじーさん』第3巻は2003年11月25日初版発行。全てではありませんが、増刷分の発行日も「25日」である傾向が強いようです。

さて、問題は過度期にあたる1975年春頃~夏頃に発行されたコミックです。
『ドラ』以外のてんコミでは、『新オバケのQ太郎』1巻や『ダイモス』1巻は6月1日初版発行、『がんばれロボコン』は1巻が5月1日、2巻が8月1日初版発行…と、1975年8月頃までは初版発行日が「1日」と表記されていたことを確認いたしました。

てんコミ『ドラ』と同時期発行の「1日」初版のコミックが後の版で「25日」初版に修正されているのが確認できれば、この時期に発行されたコミックの初版発行日はやっぱり「25日」が正しい、ということが分かりやすいのですが…残念ながら『ダイモス』や『がんばれロボコン』は早期に絶版となっていますので、出回っている分は「1日」発行のもののみと思われます。
『新オバQ』は可能性がありそうですが未確認。

具体的に『ドラ』7巻・8巻の初版発行日が変更された時期ですが、昭和の終わり~平成初めにかけての時期が怪しいのではないかと踏んでおります。
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この頃、写植の文字も大きなものに変更され(画像参照)、誤植の修正、そして諸問題による台詞や絵の変更、1巻中表紙のイラストの変更などが行われていますので、その修正作業の一環として初版発行日も修正されたのではないでしょうか…?いや、結局「1日」か「25日」のどちらが正しいのかは分からずじまいですが…。
…長々と書いた割にはよく分からない文章になってしまいました。申し訳ありません。

画像引用元
てんとう虫コミックス『ドラえもん』第7巻
(2011.02.17記事修正)
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by fujiko-kei | 2008-04-19 19:34 | 藤子系・地味な雑学
大長編ドラえもん第4作『のび太の海底鬼岩城』。
この作品の、雑誌掲載時のはじめ数回のタイトルは『のび太の海底城』だった…というのは、藤子ファン・ドラファンの方には有名な話かと思われます。

しかし、比較的最近の劇場作品で、映画の告知から実際に公開されるまでの間にタイトルが変わった…(?)という作品がもう一本。
2002年劇場公開作品『のび太とロボット王国(キングダム)』です。

映画公開に先駆けること約5ヶ月前、2001年10月11日に放送された『秋だ!遊ぼう!ドラえもんスペシャル』。この番組の終盤で「来年の映画」(=『ロボット王国』)の告知が流れました。
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しかし、そのタイトルは…。

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のび太とロボット帝国』。あれ?
「キングダム」の読みは同じですが、「王国」が『帝国』になっていました。

この時期の録画テープは手元にあまり残っていませんので、タイトルが『ロボット王国』変更された詳細な時期は不明ですが、少なくとも'02年新春にTVで流れた予告編の段階では、正式タイトルの『ロボット王国』に変更されています
「帝国」はただの誤植だったのでしょうか?

では次回。

画像引用元
『秋だ!遊ぼう!ドラえもんスペシャル』(2001年10月11日放送)
(2011.02.17修正)
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by fujiko-kei | 2008-04-19 19:21 | 藤子系・地味な雑学

町で見かけた…あの人

地元をぶらぶらしていると、偶然「あの人」を発見。
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「地域の掲示板」に貼られていたポスターですが…。

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…誰だかお分かりでしょうか?そう、この人ざます。

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ジャーン!

なぜスネママ…?

別にドラでものび太でもいいような気がするのは気のせいでしょうか…?
ポスターには文字が書いてありますが、色あせていて写真では読みにくいため文字部分をなぞってみました。
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「家の人に行き先を言って出かけるざます」

なんか微妙にソレっぽいところがイカしています…(笑)
いつまであるかは分かりませんが、神戸の異人館街にお越しの際は是非どうぞ。

藤子話とは関係ないですが、神戸名物のポスターにはこんなものも…。
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渡哲也さんカッコイイ!

では次回。
(2011.02.17修正)
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by fujiko-kei | 2008-04-05 22:00 | 雑記
藤子SF短編の中でも人気が高い『流血鬼』。
小さい頃からずっと気になったのですが、その中に隠れたミス?が存在していたのにお気づきでしょうか。
普通の人には「どーでもいい」ネタですが、そこを敢えて見つけて取り上げてしまうのが当ブログの方針ということで…(笑)

では、検証してみましょう。
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開始15ページ目。
釣りの帰り道。「にいさん」が運転する自動車ですが、ここでは四ドアのセダンです。

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そして18ページ目。
二人(三人)は一度別れたのですが、その後に来た車は、なぜかクーペ型になっていました。
これならまだ「「にいさん」は車を2台もってたのかなあ?」と考えることもできます。
しかし…。

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19ページ目。
先ほどの画像のすぐ次のコマですが、テールライトが明らかに異なる車に変化していました。話の展開上、さすがにこの一瞬で車を乗り換えることはできないでしょう…。

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22ページ目。
実は吸血されていた「にいさん」が帰って行くシーンですが、そのときの車はテールが角形ライトのものに。そんな無茶な…。
にいさん、アンタどれだけ車持ってるんスか…!?

では次回。
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by fujiko-kei | 2008-04-05 20:19 | 藤子系・地味な雑学
前回の続きです。
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ミツ夫を呼び出したのはスーパーマン(バードマン)だった。

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しかし、スーパーマンに様々に説得されるもミツ夫の決心は固く、ミツ夫はパーマンセットも返してしまう。

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夕焼けとミツ夫の影。

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夜。寝ているミツ夫の前に再度スーパーマンが現れ、パーマンセットをミツ夫に渡して去っていく。

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バッジが鳴るも、バッジを布団に来るんで寝続けるミツ夫。

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出動のため2号~5号がやって来るが、押し入れに籠もるミツ夫を呼び出そうと大騒ぎ。

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大きな音に怒るミツ夫の家族。パーマンたちは退散。


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再び床につくミツ夫。

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しかし、雪崩に苦しむ人々のことが頭から離れない。
(回想シーンはなぜか実写映像になっています。)

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困っている人々を放っておくことができなかったミツ夫。

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窓から飛び出すとスーパーマンが待っていた。

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スーパーマンと話し、ミツ夫はパーマンとして出動する。

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夜空を飛ぶ1号。
(このあたりで主題歌『ぼくらのパーマン』が流れ、そのままエンディングへ。)

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エンディングは最終回用特別に作られたもので、映画のようにテロップが下からスクロールしてくるものです。この形態で放送したアニメとしては日本初かもしれません。
ポルトガル版はフィルム段階でEDの途中で尻切れになっています。

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以上でモノクロ版『パーマン』・最終話のレビューを終わりたいと思います。
画像のキャプチャ、貼り付けが面倒なのでもうやりません…。
パー子がマスクを脱いだ姿をミツ夫に見せる最終回Aパート『パー子という名の女の子』、ほか少ないですがモノクロ作品の紹介も今後予定していますのでご期待下さい。

横浜にある放送ライブラリーでは、第43回『狙われたパーマンの巻』・『パーマン基地計画の巻』、さらにモノクロ版『怪物くん』の第18回『不思議な人形の巻』・『悪魔の人形つかいの巻』も見ることができるそうです。近場の方は一度行かれてみてはいかがでしょうか…?


では次回。
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by fujiko-kei | 2008-04-05 15:02 | 映像作品レビュー