藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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待ちに待っていた『藤子・F・不二雄大全集』が本日発売されましたので、手早く感想を。

F全集の第1弾は『ドラえもん』、『パーマン』、『オバケのQ太郎』それぞれ第1巻の発売ですが、今日は『オバQ』のみ購入。
某掲示板上で「『パーマン』だけ入荷数が少ないのでは?」との情報が出ていましたが、地元でも同じで、『パーマン』の入荷はなぜか『ドラ』&『オバQ』の半分程度だったように思えます。b0134245_15302245.jpg
まさか…あるとは。
書店でF全集を見たときの思いは、この一言に尽きます。

「感激!」とか「書店でオバQが平積みってすげえ!」とか…書きたいことは一杯ですが、とりあえず、立ち読みした分も含めて気になった点を何点か書いておきます。

・『ドラえもん』だけ異様な分厚さ(中公の愛蔵版レベル)。
・『ドラえもん』最終回(自転車に乗る話)ほか初出誌からの復刻掲載の作品が何作か存在。
・『パーマン』には虫プロ版の第1話冒頭が特別収録。
・『パーマン』で「バードマン」の表記は「スーパーマン」に回帰。
・名台詞「おじさんは精神病院から脱走してきたんだね」は変更後のまま。
・カバーはプラスチック加工で丈夫。

『オバQ』読んでみましたが、やっぱり面白いです。
自分が持っていた唯一の『オバQ』単行本がF.F.ランド版の7巻だったのですが、そこに収録されていて気に入っていた『大原一家が大ピンチ』、『航Q会社』の収録が待ち遠しいです。


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↑本日付の神戸新聞に記事が載っていました。

では次回。
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by fujiko-kei | 2009-07-24 16:10 | 雑記
お久しぶりです。
かれこれ1ヶ月以上ブログを放置していましたが、とりあえず生存報告です。
観覧していただいている皆様には本当に申しわけありません…。

雑記ばかり更新しても面白くありませんので、今回は久々に「まともな記事」です。
一から作成するような余裕がありませんので、作成途中で放置していたものを完成させました。

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…ということで、藤子不二雄ランドの『ドラえもん』から、初出時やてんとう虫コミックスとは異なっている点をご紹介します。

まずはコレ。b0134245_17443958.jpg
画像はF.F.2巻『マジックボックス』からの2コマですが、この話でのび太がジャイアンに取られていた本は「F.F.ランドの『海の王子』第2巻」でした。

この作品の初出は'74年なのですが、対してF.F.ランド自体が'80年代の刊行ですし、明らかに初出時にこうであったとは思えません。
本作は小学館系の単行本には未収録なのですが、『コロコロコミック』創刊号にオリジナル版が再掲載されていたのを偶然見つけましたので比較してみましょう。

オリジナルではどうだったかというと…。
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小学四年生』が描かれていたのでした(『マジックボックス』の初出も『小学四年生』)。

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この回ではスネ夫もジャイアンに「小学館こども百科事典(第8巻)」を取られているのですが、こちらはF.F.ランド(右画像)でも、「小学館」の文字も含めて網掛け以外の変更はナシ。

これは出版社が異なる都合での変更だと考えるのが妥当かと思われますが、F.F.ランドにも収録されている『百年後のフロク』には『小学四年生』がしっかりと登場しますし、編集者による単なる「お遊び」だったのでしょうか…?

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同じように『ドラえもん+』第5巻収録の『架空通話アダプター』の最後のコマに登場する、ジャイアン返しに来た本も「F.F.ランドのような本」になっているのですが、初出時にこうだったとは考えにくいですので、元々の状態が気になります。


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F.F.2巻『たぬきさいふ』から、のび太が柿の葉を財布に入れると千円札に変わっていたシーン。
F.F.ランドでの書き換えではないのですが、F.F.ランドで(恐らく初出時も)伊藤博文の千円札だったものが、雑誌『ぼく、ドラえもん』の付録冊子に掲載された際に夏目漱石の千円札に変わりました。
現実に紙幣のC号券(博文)→D号券(漱石)への切り換えは'84年11月から行われていますが、F.F.版2巻は同年の7月13日発行。ギリギリ博文千円が発行されていた時期だったんですね…。

どうでもいいですが、漱石バージョン収録の『ぼく、ドラえもん』第16号が発売されたのも、D号券(漱石)→E号券(英世)切り換えの間際だったりします。

こんなところを描き換えている割には、『カラー作品集』には「1万円札を集めようとしたら、聖徳太子そっくりの人が沢山やってきた」というネタが使われている作品(タイトル失念)も収録されていることですし、いちいち変えることはないのでは…?

果たして『藤子・F・不二雄大全集』収録される際には、伊藤博文なのか、夏目漱石なのか、はたまた野口英世になっているのでしょうか…?


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F.F.2巻『ご先祖さまがんばれ』から細かい変更例。
キレたのび太が放った台詞が「いくぞう!!」から「行くぞお!!」に変更。
(別に吉幾三さんを呼んでいるわけではありません)
さりげなくビックリマークの書体が異なるのもミソです。

F.F.ランド収録の作品は句点「」無しに統一されているのが特徴ですが、この他「恐竜」の「竜」の字が「」に置き換わっていたり(『恐竜ハンター』は『恐ハンター』)、『せん水艦で海行こう』→『潜水艦で海行こう』の変更など、よく分からない書き換えがかなり存在しています。


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F.F.6巻『のび太のおよめさん』から。
F.F.ランドでは、てんコミ刊行後に『藤子不二雄自薦集』などで加筆・改筆が行われた作品は修正後バージョンが収録されています。
本作の他、『おばあちゃんのおもいで』や『台風のフー子』、『たとえ胃の中、水の中』等も同様の加筆版。
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修正後バージョンに出てくる↑コイツは、見事なまでの空気を読んだ登場に笑えます(笑)


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次にF.F.5巻『ロボ子が愛してる』から。
てんコミ版では1コマだけロボ子のリボンの描き忘れがあったのですが、F.F.ランド(右画像)では見事に修正されていました。てんコミ版では近年の増刷でも修正が行われていません。
この他にも、「てんコミの増刷分には影響しないF.F.ランドだけの書き換え」は少なからず存在するようです。


最後になりますが、知ってるようで知らない「正しいセル画の楽しみ方」をご紹介。
■セル画の楽しみ方
キリトリ線でセル画を切り取り、白い紙の上において下じき、額などに入れてください。
また、白い紙に空や海、宇宙やまちの風景など好きな背景をえがき、その上にセル画をおくとさらにすばらしくなります。
初期F.F.ランドのカバー折り返し部分に記載されていた文章ですが、後の方には無くなりました。
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by fujiko-kei | 2009-07-19 10:10 | 藤子系-小ネタ