藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

<   2009年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

◆Part.01:『ドラえもん』未ソフト化オープニング&エンディング考

『ドラえもん』帯番組時代1年目の放送を全話収めた『ドラえもん タイムマシンBOX 1979』が発売されました。勿論自分は買っていません(3万なんてムリです)。
DVDが買えれば色々なレビューを書きたいところですが、このままでは悔しいので、代わりに今回はDVD発売まで「幻の映像」だったこれらの主題歌をご紹介します。
(…というより、これくらいしかDVD発売に関連して書ける記事がない)


まず、今回『タイムマシンBOX』の発売で注目されていた点の1つとして、帯番組版オープニング日曜放送版の初代エンディング青い空はポケットさ』(これまで未ソフト化)が収録されるかどうか、ということがありました。
b0134245_23195582.jpgb0134245_2320667.jpgb0134245_23201560.jpg
帯番組版初代オープニング『ドラえもんのうた』

帯番組版オープニングは『ドラえもんのうた』版(初代)と『ぼくドラえもん』版(2代目)の2種類があるのですが、共通した特徴として、スタッフ等のクレジットもオープニング中に全て表示されている点(帯番組版にはエンディングが存在しなかったため)、前者の特徴として、時間の都合のためか「アンアンアン―」が1回で終わる点が挙げられます。

帯番組版オープニングはこれまでに発売された映像ソフトには未ソフト化でしたが、『ドラえ本』にスチールが掲載されたり、『ドラえもんのうた』版が本放送素材らしき映像がテレ朝アニメ特番で放送されたり、『ぼくドラえもん』版は'06年にYahoo!で行われた『大人のためのドラえもん特集』で配信されたりと、本放送以来全く露出がなかったというわけではありません。

『大人のための―』では歴代オープニングのノンテロップ版が配信されていましたが、帯番組初代オープニングのみ「原版紛失」を理由に公開が行われませんでした。
よく考えてみますと、『ドラえ本』掲載のスチールも、帯番組版初代オープニングのみテロップ入りのものが載っていましたので、永らくノンテロップ版は所在不明だったのでしょう(プリントを起こすのやテレシネが面倒だっただけなのかもしれませんが)。

しかし、今回のDVD収録のオープニングは、2種類共にノンテロップ版なのだそうです。
あれ…?原版あるじゃないすか…。

b0134245_23311398.jpgb0134245_23313272.jpgb0134245_23314472.jpg
帯番組版2代目オープニング『ぼくドラえもん』(ノンテロップ版)

帯番組版オープニングは初代・2代目共にテロップが入ることを意識した画面構成となっていますので、テロップがないと上画像のように画面がガラ空きとなり、拍子抜けしてしまいます。
この点が今回の『タイムマシンBOX』の残念なところだったのではないでしょうか。

また、帯番組版初代や日曜放送版(風船で飛行するもの)、金曜版初代(のび&ドラがタケコプターで飛行)のオープニングでは、終盤の「制作 テレビ朝日 旭通信社 シンエイ動画」のテロップが入るところでオレンジ画面や赤画面になります。
ですが、ノンテロップ映像には当然テロップがありませんので、オープニングの終盤は何も表示されないオレンジ(赤)画面の映像となってしまいます。日曜放送版に至っては赤画面が10秒近く続くことになりますので、実に不気味です(笑)
b0134245_8283660.jpgb0134245_12382749.jpgb0134245_12393757.jpg
↑テロップ入り(左、中央)、ノンテロップ版(右)


帯番組版オープニングの次に収録が期待されていた、日曜放送版の初代エンディング『青い空はポケットさ』は、残念ながら今回も未収録。
DVDの主旨が「帯番組版を全話収録」であると考えますと、日曜放送版のオープニング&エンディングは不要ということになります…が、折角ですから収録していただきたかったところです。
日曜放送版は当然ながらオープニングも未収録でした(こちらは既発のビデオ等に収録されていますが)。
b0134245_23342056.jpgb0134245_23453189.jpgb0134245_23454669.jpg
日曜放送版初代エンディング『青い空はポケットさ』(ノンテロップ版)

青い空はポケットさ』のエンディングがソフト化されない原因として「ノンテロップ版フィルム紛失のため」…という噂がありますが、『ドラえもん』のビデオやDVDの主題歌は基本的にノンテロップ版フィルムを元に収録するという方針のようですので、ノンテロップ版紛失の噂が事実であれば今後の収録もやはり難しいかもしれません。さすがに放送時のテロップ入りのものは残っていると思いますが…。

画像は現存が怪しいノンテロップ版の映像(海外放送されたもの)ですが、吹き出しの中にテロップが入るという、テロップ合成を前提とした構成ですので、ノンテロップ版がDVD化されても楽しみが半減してしまいます。

ちなみに、以前発売のビデオに収録されていた主題歌映像の大部分も本放送素材とは異なり、ノンテロップ映像にビデオ用テロップを合成して新たに制作されたものです(後述)。


Part.02:『ドラえもん』テロップ考

次に、『ドラえもん』主題歌映像の本放映版とビデオ版の比較を行います。
以下の記事は以前作りかけたたまま放置していたものなのですが、いい機会ですので今回合わせてご紹介します。

帯番組版以降、『ドラえもん』は基本的に2話(初期は3話)を1回分として放送されています。
ビデオ化の際には「1回」の放送作品がバラバラになり、本放送とは異なった組み合わせで作品が収録されるわけですので、当然ながら、各回スタッフのクレジットがあるエンディングを、本放送と同じ状態で収録するわけにはいきません。今回は、そのような「本放送とは異なる主題歌映像」をご紹介しましょう。

b0134245_13223676.jpgb0134245_13224840.jpg
画像はエンディング『ぼくたち地球人』のもので、左画像が本放映のエアチェック、右画像はビデオ収録バージョンです。
ビデオ版の歌詞テロップは本放送のものと同様ですので、ビデオに収録されているのは完全なノンテロップ版ではなく、「スタッフのテロップ無し/歌詞テロップのみ焼き込みのフィルム+ビデオスーパー」の映像です。


b0134245_1501928.jpgb0134245_1502838.jpg
こちらはオープニングですが、本放送(左画像)と比べると、ビデオ(右画像)では歌詞テロップも含めてテロップ全体が作り直されています。
このオープニングでは本放送の段階で作者名は既に「藤子・F・不二雄」表記ですので、作者名を修正するためにテロップを入れ直したわけではなさそうですし、テロップをわざわざ作り直して意味があるのか謎です。


ビデオでも本放送と同様のフィルムが使用された例として、日曜版オープニングの例があります。しかしこの場合「原作 藤子不二雄」のテロップにマスクがされ、無理矢理「藤子・F・不二雄」に修正されているため非常に不自然な映像となっています。b0134245_12421624.jpgb0134245_142916100.jpg
ビデオ『ドラえもんのびっくり大百科』、『―2』など、『ドラ』TV版としては比較的初期発売のビデオに収録されているエンディング『まる顔のうた』は、ドラミ役・よこざわけい子さんの表記が旧表記の「横沢啓子」になっていたり、テロップが焼き込みである点から(日曜版)本放送時の映像かと思いましたが、'80年頃の放送にしては「旭通信社」の表記が「ASATSU」になっていたりと不自然ですので、ビデオ用に作られたものなのでしょう。

…と書いた後に調べてみますと、よこざわさんが名義を変更したのは'95年、ビデオはパッケージの「テレビ放送15周年記念」の触れ込みから発売が'94年頃ですので、ギリギリ「横沢啓子」名義時代の発売。ですので、テロップの「横沢啓子」の表記は何も不思議ではありませんでした…。
ということで、結論としてこのエンディング映像はビデオ用のものです。


いて、ビデオに収録される機会が多い気がする『まる顔のうた』ですが、ビデオの元となったノンテロップのフィルムは1つではなく、何種類か存在しているらしいことが分かりました。
b0134245_14293446.jpgb0134245_14295046.jpg
画像はどちらも『まる顔のうた』の映像ですが、左画像は「歌詞テロップのみ焼き込みの映像+ビデオスーパー」、右画像は「(歌詞も含めて)ノンテロップの映像+ビデオスーパー」となっており、元にしたフィルム自体が異なるようです。
また、後者では、なぜかラストに「Produced by TV Asahi SHIN-EI ANIMATION」の文字が焼き込まれています。まさか、海外からノンテロップフィルムを取り寄せたのでしょうか…?


更に続いて、『ドラえもん』以外の作品でのテロップ違いの状況をお伝えします。b0134245_13152985.jpgb0134245_15573390.jpgb0134245_1554651.jpg
パーマン』よりオープニング、左から本放映版、ビデオ版、テレ朝チャンネル再放送版。

画像では見えにくいかもしれませんが、歌詞テロップの字体が本放送版ではゴシック体たのに対し、ビデオ版ではポップ体のようになっています。ビデオ版は'90年からのリリースだそうですので、作者名表記も当然「藤子・F・不二雄」。

テレ朝チャンネル版は、テロップで「音楽 たかしまあきひこ」と表示するところを「菊池俊輔」と誤記したり、エンディングで三重晴三くんの「ハル三」を「ハルミ」と間違うなど、テロップで致命的なミスを犯しているために評判があまり良くありません。現在GyaO!ストア(旧:Yahoo!動画)で配信されている『パーマン』の主題歌もこのバージョンです。

b0134245_16543272.jpg
本放送版ではオープニングの冒頭に「藤子不二雄劇場」の画面があり、パーマンバッジの音が流れるのですが、ビデオや再放送ではカットされています。これは『藤子不二雄劇場』枠で放送された他作品でも言えます。
第514話以降は『藤子不二雄劇場』からの放映枠移動で『藤子不二雄ワイド』枠に組み込まれることとなりましたので、「藤子不二雄劇場」のタイトル部分はカットされていたと思われますが、資料がないのでこのあたりの詳細は不明です。近年のBS朝日での再放送では、こちらの素材が使用されたそうです。


b0134245_162377.jpgb0134245_1621351.jpg
怪物くん』からエンディング、左が本放送版、右がテレ朝チャンネル版。

本放送ではテロップは焼き込みでしたが、テレ朝チャンネルの再放送版ではノンテロップ映像+ビデオスーパー。エンディングの映像には歌詞を表示するためのスペースがあるのですが(歌詞表示部分は下絵が帯状に欠けている)、テレ朝チャンネル版では歌詞が表示されないためスペースが無駄になっています。手書きのテロップがいい味を出しているのに残念。



…ということで、非常に長くなりましたが、今回の特集は終了です。
次回以降は、殆ど需要はないと思いますが(笑)モノクロ版『オバケのQ太郎』、『パーマン』、『怪物くん』の調査結果を順次アップしていこうと思いますので長い目で見てやってください…。

豆情報…某動画サイトに『怪物くん』の第5回Bパート『フランケンの映画カントクの巻』('68.5.19放送)が丸々アップされていましたので、ご興味のある方はお早めにどうぞ。アップされた方ありがとう…(!)




番外編:『怪物くん』オープニングの謎

シンエイ版『怪物くん』のオープニングについて以前から気になっていたことがありますので、ついてに書かせていただきます。b0134245_16191965.jpgb0134245_16195236.jpgb0134245_16201068.jpg
上画像は一般的に「前期オープニング」と知られているものなのですが、某動画サイトにあった本放送最終回に録画したとされる(投稿者・談)オープニング&エンディングを見ると、後期オープニング(巨大な手と戦うもの)ではなく、なぜか前期使用のはずのこちらが使用されていました。

テープに続けて録画されていた(投稿者は当時、アニメのオープニング&エンディングを収集していた模様)エンディングのクレジットには『さようなら怪物くん(前)』と『さようなら怪物くん(後)』とあり、続きに後番組『フクちゃん』の番宣も録画されていましたので、少なくともエンディングに関しては最終回のもので間違いありません。
オープニング中に放送回の手がかりになりそうなものはありませんでしたので、最終回でも前期オープニングが使用されていたのか、あるいは当時、前期オープニングの後に最終回のエンディングを録画してしまったのか…非常に気になっています。

詳細をご存じの方、ご教授ください!b0134245_1748443.jpgb0134245_17481733.jpgb0134245_17482834.jpg
おまけ:『怪物くん』提供画面、映画『怪物くん デーモンの剣』&『忍者ハットリくん ニンニン忍法絵日記』テレビ放送('82.10.04)予告、番組終了時アイキャッチ
[PR]
by fujiko-kei | 2009-11-28 19:15 | 雑記
今朝新聞のTV欄を見ると、こんなものが…。b0134245_1830696.jpg
当ブログを見られているような皆様にはお分かりの通り(笑)、藤子アニメとペコちゃんと言えば…'65年~'69年に放送された『不二家の時間』枠の藤子アニメ群です(!)

…映像が紹介されているのを期待しつつ、先ほど録画を確認してみました。b0134245_18401869.jpgb0134245_1840446.jpg
結果はというと…放送されたのは『怪物くん』エンディングの怪物くん&ペコちゃんの共演部分。
番組の特集の内容はペコちゃんの秘密を追っていくというもので、「ペコちゃん幻映像大公開」とのテロップが出ていました。

『怪物くん』の映像ですが、画面にはVHSテープ特有のスイッチングノイズが見られましたので、ソースは放送用素材ではなく『東京ムービー主題歌大全集』収録の映像と思われます。

TV欄に載るくらいですので、個人的には一連のモノクロ藤子アニメのペコちゃん共演部分(『オバQ』&『デンカ』のペコちゃん共演部分はこれまでに未ソフト化)が流れるのを期待していたのですが、残念ながら現実はそう甘くありませんでした。

未ソフト化の『オバQ』、『デンカ』はともかく、『パーマン』はペコちゃん共演部分が『主題歌大全集』に収録されていますので(ただしエンディングのみ)一緒に紹介されてもよさそうなものですが、藤子プロ側からのNGでもあったのでしょうか…?


◆先月30日に、NHK教育テレビで『ETV特集 こんなこといいな できたらいいな~藤子・F・不二雄の世界~』('96年10月1日放送)が再放送予定と番組表サイトに掲載されていたそうですが、当日までに番組表の記述が変更され、結局放送されたのは瀬戸内寂聴特集でした。
この番組では『オバQ』パイロットフィルムも流れていますので、再放送には期待していたのですが…残念。

◆8月に亡くなられた「あるさん」のサイト『藤子アニメだいすき!』で、『キテレツ大百科ひゃっか』等の一部コンテンツが404エラーになっていました。大変参考になるデータだけに、出来るものなら復旧を望みたいです。Internet Archiveでは閲覧可。
[PR]
by fujiko-kei | 2009-11-26 18:43 | 雑記
お久しぶりです。
この時期に更新するなら、F.F.F.全集の第4回配本を取り上げ『ドラえもん』第3巻の『クルパーでんぱ』改変問題について書くのが筋のような気がしますが、ここはAKY(あえて・くうき・よまない)の精神で(笑)、アニメ版『パーマン』を取り上げていこうかと思います。


さて、1967年放送のアニメ版『パーマン』ですが、本作が東京ムービーとスタジオ・ゼロの合作作品であるということは藤子ファン・アニメファンには有名な話です。
しかし再放送やビデオ化の機会に恵まれず、放映リストさえ公式に完全なものは発表されていないのが現状です。
ただえさえ国内での視聴のチャンスが全くないということですが、今回は輸出用のポルトガル語版を元に、東京ムービー制作回とスタジオ・ゼロ制作回の特徴を調べていこうと思います。

本作の制作会社を判断する大きな特徴としてサブタイトル表示画面に着目しました。
まず始めにご説明しますが…『パーマン』のサブタイトル画面は特徴が大きく2つに分けられます。


まずは、サブタイトル表示のテロップが手書きのもの(以下「手書きテロップ回」)。
b0134245_7534158.jpgb0134245_7553447.jpgb0134245_755571.jpg
手書きテロップの中でも比較的初期のものはレタリングが凝っていますが(左画像)、中盤以降は単なるゴシック体のレタリング(中央・右画像)となっています。

また、『パーマンに手を出すなの巻』、『盗まれたパーマンの巻』、『パーマン基地計画の巻』など…サブタイトルに「パーマン」が含まれている場合は、右画像のように「パーマン」の文字のみロゴマークのレタリングになるという特徴があります。

対して、テロップが手書きではなく、写植を焼き込んだもの(以下「写植テロップ回」)。
b0134245_7505923.jpgb0134245_7521794.jpg
写植テロップ回は全話に渡って同じフォントを使用。
こちらはサブタイトルに「パーマン」が含まれていてもロゴマークにはなっていません。

この2種類のサブタイトル画面が何を意味しているのかといいますと…。
やはり制作会社の違いによるもの…すなわち、「手書きテロップ回」と「写植テロップ回」のどちらかが東京ムービー制作回、どちらかがスタジオ・ゼロ制作回なのだと推測されます。


■推測1
モノクロ版『パーマン』数十本分を視聴した上で気が付いた特徴としまして、番組のAパートとBパートは必ず同じパターンのテロップ画面が使用されています。

例えば、第4回('67年4月23日放送)の放送内容はAパートが『ロボット騒ぎの巻』、Bパートが『拾ったピストルの巻』なのですが、A・Bパート共に写植テロップを使用。「Aパートが手書きテロップでBパートが写植テロップ」…といった事例は無かったようです。
1回分(=15分×2話)の制作は同じ制作会社で行うのが基本であったと思いますので、AパートとBパートで制作会社が異なることは無いはずです。
…ということはこの点においても、テロップの違いが制作会社の違いであるという説を支持することが出来るのではないでしょうか…?


■推測2
b0134245_8541715.jpgb0134245_8542948.jpg
藤子ファンサークル『ネオ・ユートピア』会誌22号によりますと、第54回(最終回)『パー子という名の女の子の巻』と『パーマンよいつまでもの巻』はスタジオ・ゼロの制作と確定しています。

この2話にはどちらも写植テロップが使用されていることから、写植テロップ回がスタジオ・ゼロ制作である、という可能性が高いと思われます。


推測3
b0134245_975622.jpgb0134245_98412.jpg
『パーマン』唯一のビデオソフト化として、LD・ビデオ『東京ムービー アニメ主題歌大全集』第1巻があります。
このビデオには『パーマン』のオープニング&エンディングが収録されていますが、そのエンディング(「制作 東京ムービー」のクレジットから東京ムービー制作回のエンディングと思われます)では手書きテロップが使用されています(左画像)。
一方、最終回(スタジオ・ゼロ制作回)のエンディングのテロップは写植テロップ(右画像)。

b0134245_1495023.jpgb0134245_92728100.jpgb0134245_9273640.jpg
続いて、東京ムービーと手書きテロップの関係についてのお話になりますが、東京ムービーにて『パーマン』と比較的近い時期に制作された作品(『ビッグX』や『巨人の星』、『珍豪ムチャ兵衛』など)を見てみると、オープニング&エンディングやサブタイトル表示画面には全て手書きのテロップが使用されています(※1)。
東京ムービー作品で写植テロップが初登場したのは恐らく1971年の『ルパン三世』の主題歌と思われ(※2)、それ以前の作品のテロップは(少なくとも主題歌テロップに関しては)全て手書きとなっています。
また、'70年代に入っても東京ムービー作品はサブタイトル画面への手書きテロップ使用の傾向が強い(『天才バカボン』、『ど根性ガエル』など)ことから、それらの作品よりも古い『パーマン』のサブタイトル画面は手書きテロップであった可能性が強まります。

以上の理由から、ここでも「手書きテロップ回=東京ムービー制作」、「写植テロップ版=スタジオ・ゼロ制作」という説が成り立つのではないでしょうか…?

b0134245_14361681.jpg
※1:ただし歌詞テロップに関しては、『パーマン』の時点で既に写植テロップが使用されていた(画像参照)のを確認しています(ただし『主題歌大全集』収録のOPフィルムは画像のものとは別バージョンのため、歌詞テロップは付いていません)。
※2:『アタックNo.1』や『珍豪ムチャ兵衛』←追記:手書きテロップと確認済)あたりのサブタイトル画面は未確認ですので断言は出来ませんが…。


推測4
最後に、作画の面から双方の特徴を調べてみましょう。
b0134245_8351454.jpgb0134245_8352363.jpgb0134245_155623.jpg
『パーマン』の前番組『オバケのQ太郎』(こちらは東京ムービー単体での制作)の映像を見ると、特に正ちゃんの顔に独特の作画のクセがあることが分かります(左画像)。
当時の東京ムービーの作画能力も関係しているのかも知れませんが、この独特の「顔のクセ」が、『パーマン』のミツ夫にもたびたび見られることがありました(中央・右画像)。この作画の特徴は(当方で確認した40数話分の中では)「手書きテロップ回」で顕著に見られました。
このことからも「手書きテロップ回=東京ムービー制作回」という可能性が成り立ちます。

b0134245_1561547.jpgb0134245_1585277.jpgb0134245_159037.jpg
逆に「写植テロップ回」全体の作画の特徴としては、「目(特に黒目)が妙にデカい」(左画像)、「ずんぐりした顔」(中央画像のミツ夫)、「ニコニコしているパーマンの目が特徴的」(右画像)といった点が挙げられます。

b0134245_15351978.jpgb0134245_15392120.jpgb0134245_15353553.jpg
この点において、スタジオ・ゼロ制作回と確定している最終回『パー子という名の女の子の巻』、『パーマンよいつまでもの巻』では、「ギョロ目」(左画像)、「すんぐり顔」(中央画像)、「パーマンの特徴的な目」(右画像/画像ではパー子)の3要素が全て揃います。
すなわち、こちらも「写植テロップ回=スタジオ・ゼロ制作回」可能性が成り立ちました。

以上の推測により、『パーマン』において手書きテロップ回の作品は東京ムービーの制作、写植テロップ回の作品はスタジオ・ゼロの制作である可能性が非常に高い…ということが考えられるのですが、如何でしょうか…?

ただ、気になる点として、サブタイトル文字の違いで制作会社を判断すると、放送順が東京ムービー制作分とスタジオ・ゼロ制作分が完全に交互にならないことが挙げられます(例:第20回と第21回はいずれも写植テロップ→スタジオ・ゼロ制作?)。『Neo Utopia 41』曰く、次作『怪物くん』は完全に毎回交互に放送されていた(らしい)ということですが、それとは対照的です。


最後に、現在判明している分の各回のテロップを掲載しておきます。ご参考までにどうぞ。
詳しい放送内容は『1967年のパーマン』様のリストをご覧ください。
手書きテロップ回(東京ムービー制作?)
第3回、第19回、第22回、第25回、第28回、第29回、第32回、第35回、第47回、第50回

写植テロップ回(スタジオ・ゼロ制作?)
第4回、第7回、第14回、第15回、第20回、第21回、第23回、第27回、第30回、第36回、第40回、第45回、第53回、第54回

次回は旧アニメ版『パーマン』の登場人物を深く掘り下げていこうと思います。未定
ではまた。
[PR]
by fujiko-kei | 2009-11-01 08:43 | 雑記