古本市とすごい少年
2009年 04月 04日
戦利品はこんな感じです。
■『ドラえもん』(藤子不二雄ランド)2巻・3巻・5巻・6巻…各300円F.F.ランドの『ドラ』は並~並上のバラ10数冊が各300円で叩き売られていました。
■『漫画家残酷物語』(永島慎二/サンコミックス)1巻・2巻…2冊で1000円
■『つげ義春集』(つげ義春/筑摩書房・現代漫画シリーズ)…300円
もうすぐ『藤子・F・不二雄大全集』が出ることもあり、これからF.F.ランドの市場価格は下がってくるものと思われますが、それでも比較的安い方ではないでしょうか。
「どの巻がてんコミ未収録率が高いのかな…?」などとイヤラシイ考えを持ちつつ(苦笑)、パラパラと読んでみたところ…最初の方の巻が未収録が多そうだったので、1ケタ台の巻を購入。
特にドラミ初登場回『ハイキングに出かけよう』が面白かったです。
↑やっぱり藤本先生の擬音のセンスは抜群だと思います。
『ドラえもん』のてんコミ未収録作品の多くは、近年『カラー作品集』、『ドラえもん+』、『ぼく、ドラえもん』付録冊子などに収録されましたので、意外に「F.F.ランドだけに収録」という作品も少なくなっているのを実感しました。
現時点で未収録読みたさだけに大金を叩いて『ドラ』全45巻を買っても、そんなに「ありがたみ」は無いような…。そもそも36巻以降の10冊は、収録内容がてんコミと丸被りだったりしますし。
某CM曰く「表紙を開けばセル画が付いてる♪新作まんが『ウルトラB』も載ってるよ♪」ということで、久々にセル画と『ウルトラB』も楽しめて嬉しいです。
読者コーナーでは、現在『Neo Utopia』会誌で名前をお見受けする方からの投稿があったり、投稿内容に吹き出しそうになったりと、なかなか今でも楽しませてくれます。
サンコミ『漫画家残酷物語』は貸本落ちのボロでしたが、2冊とも帯付き&片方は初版だったのでちょっと得した気分でした。『つげ義春集』は古書店で1000円前後でよく見かけ、いつも買おうか迷っていたのですが、今回は格安だったので迷わず購入。
他に吾妻ひでおの短編集やら、アニメ『さすらいの太陽』の設定資料が載っている虫プロの資料集やら、欲しいものはありましたが予算の都合で断念。
ほか、藤子関連で見かけた本はこんな感じです。
■『フータくん』(サンコミックス)全5巻…3000円
■『黒ベエ』(サンコミックス)1巻と3巻セット…2000円
■『マボロシ変太夫』(スターコミックス)全2巻…3500円
■『21エモン』(てんとう虫コミックス)旧装丁・全4巻…2000円
■『キテレツ大百科』(てんとう虫コミックス)全3巻背ヤケ…1000円
■『みきおとミキオ』(てんとう虫コミックス)…700円
■『少年時代』(中公愛蔵版)…1000円
■『シャドウ商会変奇郎』(秋田文庫)全3巻…900円
そして欲しいものも手に入れ、帰ろうとしていたところ…。
なんと、藤子ファンとおぼしき少年に出くわしました。
直接話したわけではないのですが、レトロコミックを置いているブースに小学校1~2年くらいの少年が母親と現れ、自分の隣に来たかと思うと、
「『みきおとミキオ』700円?まあこんなもんか~」と、母親に話しているのでした。
「『フータくん』結構安いやん」
しかし、他の作家(石森、赤塚先生など)のコミックには興味がない様子。
極めつけに驚いたのは、てんコミ『キテレツ大百科』セットを見て
「『キテレツ』は2巻だけ欲しいわ~」と言っていたこと。
これは「てんコミ2巻には、コロコロ文庫未収録の『地震の作り方』が掲載されている」ということを知った上での発言としか思えません…(!)
なんというか「てんコミの『パーマン』がバラで売られていたら、1巻と3巻だけ買っていきそうな勢い」と言いましょうか…。
もう、「うぬぬ、こいつ…できる…!」(笑)と心の中で叫ぶことしかできませんでした…。
この少年の、藤子ファンとしての将来は有望だと思います。