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藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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大阪府立児童文学館へ第3回訪問

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春休みの終わりに、大阪府の改革で存続が微妙な府立国際児童文学館へ行ってきました。
今回は3回目の訪問(1回目2回目)ですが、次回以降は暫く行けそうにないので気合いを入れて(笑)地元から約2時間かけて万博公園へ。

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かつて「人類の辛抱と長蛇」「人類の進歩と調和」の祭典が行われていた万博公園は、花見シーズンということで、公園内はかなり賑わっている様子。
…でしたが、すぐ横にある児童文学館自体は別に混んでいるわけではなく、館内の開架コーナーにいたのは親子が数組、閲覧室にいたのも数人程度でした。
平日ということもありましたが、これじゃあ橋下知事が廃止したがるのも仕方ない気が…。

早速ですが、今回の戦利品の作品をご紹介します。

■『泥だらけの行進』(手塚治虫)
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『週刊少年ジャンプ』掲載の読切作品『ライオン・ブックス』シリーズの一編ですが、同シリーズ唯一の未単行本化作品(この原因とされるものについては敢えて触れないでおきます)。
タイトルは『泥だらけの行進』が正式だと思われますが、ジャンプの表紙や欄外では『どろまみれの行進』となっていて、表記が揺れています。

ストーリーは、謎の毒物が給食のパンに混入され、生徒たちが次々と「めくら」になり、「つんぼ」になり…というところから始まるのですが、子供たちは、実は人口を抑制するための実験台として利用されていたのでした。この現象を調べるために東京からやって来た自称「刑事」の青年が、黒幕「ふくろう」の悪事を曝くも、最後には青年自身が、病院から抜け出した「誇大妄想症」の狂人だったことが発覚。青年は病院に連れ戻される…というもの。

描写云々を考えずに単純に読めば、謎解きあり、活劇あり、ラストにはブラック味も効いていて、手塚作品としてはそれなりに楽しめると思います(頁数の関係上、展開の早さが気になりますが)。

どうでもいい所で驚いたのがこれ。
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「つめたいかた……あたしがこんなにもえてるのに……」
今でこそ某漫画『To-Loveる』でポロポロ脱がしている『ジャンプ』ですが、ギャグタッチの『ハレンチ学園』はともかく、'70年代初頭のPTAの目が厳しかったであろう時代に、これが載っていたのは凄いような気がします。
青年も「少年ジャンプともあろう本がこんな漫画をのせるなんて!!」とツッコミ。


■『魔太郎の生い立ち大阪府立児童文学館へ第3回訪問_b0134245_2192099.jpg大阪府立児童文学館へ第3回訪問_b0134245_21111928.jpg
『魔太郎』史上、唯一どの単行本にも未収録の作品。
以前訪問した際に、掲載の『週刊少年チャンピオン』自体は取りだしてもらって読んだのですが、インクの裏写りがあったので複写は懸念していました。
…のですが、前回帰った後に後悔したので、今度はかまわず複写。
この作品につきましては色々と注目する点が満載のため、また後日じっくりとご紹介します。


■『フータくん ナンデモ会社編
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傑作として名高い(らしい)単行本未収録の第3部『ナンデモ会社編』です。
(個人的には第2部『日本の旅編』が一番好きですが…)
今回は最終回に近い号を7、8冊取り出してもらったのですが、資料請求時間の関係で、結局3話分しか複写できませんでした。
『ナンデモ会社編』は全42話あるそうですが、果たして、掲載の『週刊少年キング』全号が児童文学館に所蔵されているのか…?気になります(未確認)。多分揃っていないような気が…。
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以前紹介し忘れていたのですが、『ナンデモ会社編』にだけに登場する、キザオでもテツカブでもない名キャラが「魔子ちゃん」。
まだ登場回を読んでいませんので、彼女がどうやってナンデモ会社に入ったのかはここに書けないのですが、魔子ちゃんがいるだけで物語がいい具合に狂っているのは確かです(笑)
(掃除機に乗って飛んでる時点で既に普通じゃない気がしますが)

このほか、開架棚にあった漫画・アニメ・児童文化の研究誌『ビランジ』や、以前読み切れなかったビッグコロタンやF.F.ランドスペシャルの藤子特集本やら、過去の『ネオ・ユートピア』会誌などを読んだりメモしたり(うっかり複写すると代金がバカになりませんので)。
過去の号がかなり入手困難となっている『ネオ・ユートピア』会誌の所蔵も大変ありがたいです。この会誌や『アニメージュ』を参考に、別館のテレビ作品放映データを少し増やそうかと…。
by fujiko-kei | 2009-04-12 08:27 | 雑記