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藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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4月雑記(10.04.10更新)

■『地下幻燈劇画 少女椿』の、原田浩監督の学生時代のアニメ作品『二度と目覚めぬ子守唄』('84年制作)のDVDが再販されていたので購入。昨年末から再販を待ちに待っていましたが、ようやく手元に届きました。4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_22175067.jpg4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_22182046.jpg4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_2218381.jpg
『二度と―』ですが、本当に、とてつもなく凄い作品です。
当時の自主制作アニメといえば『DAICON4 オープニングアニメ』なり『アオーク』なり、『農耕士コンバイン』等が現在でも話題になったりしていますが、『二度と―』は完成された1本の作品ですし、色々な意味で一線を画しています。
終盤に町が破壊されるシーンがあるのですが、凝りまくってます。基本的に「いじめ」がテーマの作品なのですが、間で成田闘争や水俣病のデモ行進の映像が流れたり、非常に実験的です。
あとは声を当てている方の演技力さえ良ければ完璧なのですが、棒読みに近いのが残念。

DVDには『少女椿』の劇場予告等の特典も収録されていてお得です。
原田監督の学生時代の『暁の報酬』、『限りなき楽園』のチラシのコピーも封入されていましたが、これまた反体制を訴えたような、個人的に見てみたい作品です。


■3月31日放送された、NHK『こだわり人物伝』の藤子F先生特集の第1回、見ました。
ゲストは安孫子先生。
もしかするとモノクロ藤子アニメの映像が流れないかな…?
…と期待していたところ、モノクロ版『オバQ』の映像が流れたのが個人的に収穫でした。
使われた映像は前半が第1話『パパは忘れん坊の巻』で、Qちゃん&正ちゃんがパパの書類を探して寿司屋に行くシーン。後半は話数不明。モノクロ版でのイナリ&タヌキの姿は初めて見ました。これは貴重。
2つの回の映像の切り替え部分は、映像の画質が異なっていますので判別できると思います。


■『大長編ドラえもん』シリーズには、今では見ることの出来ない幻の作品がいくつか存在するそうで…その中の1作に『のび太の精霊世界』という物語があります。
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…と言ったら半分ウソになりますが、この作品は、以前このブログでもちょこっと触れました「海外で勝手に描かれたドラ」の1本で、1991年に台湾で発行されたものだそうです。
映像が某動画サイトにアップされていました。現在、パート2まで公開されています。

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原題は『大雄精霊世界』。
ご丁寧にも、アップされた方によって日本語訳まで行われています(感謝です…!)。

内容はというと、学校をサボって泊まりがけで骨川家の別荘に遊びに行くことになった、のび・しず・ジャイ・スネですが、虫取りをしている時にのび太が精霊の姿を見つけてしまい、挙げ句の果てに禁断の果実「心霊果」を食べてしまう…というところから始まります。

絵は、基本的に殆どのコマが藤子先生の絵を切り貼り(あるいはトレース)して流用したものですので、当然ですが上手いです(笑)流用していない部分は所々で微妙ですが…。

原作でもマイナーな「メモリーディスク」が登場したり、ドラミや22世紀の博士まで出てきたりと、ストーリーはかなり凝っています。のび太が大変なことになってしまう非常にショッキングなシーンもあり、これはトラウマ級です…。

海外の海賊版『ドラ』単行本といえば、本物を若干手を加えたもの(スネ夫の髪型が微妙に違っていたりする)等は見たことがありましたが、ここまでオリジナルの作品は初めて見ました。


■3日より、サンテレビで『未来少年コナン』が放送開始されました。

サンテレビでは昨年正月に、今となっては貴重な劇場版が放送されましたが、今回はテレビシリーズの方です。
本作ですが、関西圏だけでも'04年にNHK教育テレビで再放送(全国ネット)、'06年に関西テレビの早朝で再放送、昨年はテレビ大阪で再放送…そして今年はサンテレビ。よくこんなに再放送しますね…(笑)
民放での再放送ですので「パタパタ」はカット。確か、'04年のNHK教育での再放送の際もカットされていましたっけ…?地上波放送で「パタパタ」を見る機会は無くなってきているんですかね…。
オープニング&エンディングも短縮版でした。曲のイントロとアウトロを繋げただけのものですので、面白いほど速攻で終わります。
短縮版オープニング&エンディングはDVDには未収録(日本アニメの主題歌集ビデオには収録されているそうですが)ですので、これはこれでレアです。


■以前こちらで話題にしました、ヤフオクに出品されていた幻の映画『空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃』の16ミリフィルムですが、今回は300万円で再出品されていました(前回の出品価格は20万円)。
なんか酷い話ですね…(笑)
しかし結局落札されず、250万円→230万円→220万円…となり、現在に至っているようです。


■全く個人的な話で申し訳ありませんが、携帯プレイヤーの「Wizpy」が安売りされていましたので購入。ビデオ再生機能が便利です。4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_17113999.jpg
『GTO』、『ストップ!!ひばりくん』、『さすらいの太陽』、『少女革命ウテナ』…等々、色々ブッ込んでみました。『さすらいの太陽』はいつ見ても、昔の昼ドラのようなベタな悲劇の展開がGoodです。これはもっと評価されるべき。


■F.F.F全集『オバケのQ太郎』第5巻購入。
巻を追うごとに話の破壊力やカオス感が増しているような気がします。『週刊少年サンデー』での最終話『Qちゃん さようなら』、あっけなさ過ぎて驚きました。
それにしてもQちゃん可愛い過ぎます。木佐くんは小学生なのに余裕で車運転してますね…(笑)

どうでもいいですが、全集第1巻収録『ネズミを追い出せ!』では、ママの「Qちゃんお願い。」という台詞の「願」の読み仮名が「キュー」になっています(某掲示板からの情報)。
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おキューい…(笑)再販だと直ってるんですかね…?


■Yahoo!オークションに『ロボタン』のフィルムが出品されていました。これは珍しいです。
フィルムは『明日から楽しい夏休み 後編』という回のものが先月2万5000円で落札。『七面鳥を助けろ』が(4月10日)現在出品中です。
どちらも映像の16㎜35㎜ネガフィルムのみで、音ネガ・シネテープ等は含まれていない模様。4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_15251716.jpg4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_1525356.jpg
(出品画像より。ネガポジ反転処理を行いました)

本作について簡単に記述しますと、『ロボタン』は1966年から放送されたアニメで、原作は『丸出だめ夫』の森田拳次先生。明治時代に作られ、青空家にやってきたロボット・ロボタンの活躍を描いています。『鉄人28号』や『遊星仮面』と同じ「グリコ劇場」枠で当時としては珍しく、2年間という長期に渡っての放送でした。
その後'86年にも東京ムービー制作でカラーでリメイクされています。

'66年版『ロボタン』ですが、制作元とされる「大広プロ」としては最初で最後のテレビアニメ作品であり(広告代理店としての「大広」は、その後幾つかのアニメの制作に関わっていますが、ロボタンに関しては詳細不明)、マイナー系モノクロ作品の宿命といいますか、ビデオソフト化や近年の再放送は行われていません。

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こちらは『アニメージュ』掲載のスチール。

細かいですが、フィルムの缶の中袋に「Aプロ殿」と書かれているのがちょっと気になりました。もしかすると実制作を行っていたのは謎の「大広プロ」ではなく、実はAプロダクションだったのでしょうか…?それならリメイク版が東京ムービー制作であるのも自然なような…?謎です。
ちなみに中袋の記述によると、フィルムの現像所は「京都映画ラボラトリー」という所だそうです。

ヤフオクには地味にレア系アニメのフィルムが出てきますね…(笑)
以前出品されていた『超スーパーカー ガッタイガー』といい。
『ドルフィン王子』や『怪盗プライド』級のレアさを誇っていそうな本作。何かの機会に映像が陽の目を浴びることになれば嬉しいのですが…。

追記:出品情報では16㎜とありましたが、実際には35㎜ネガのようです。
『七面鳥を助けろ』のフィルムは2万9300円で落札。
by fujiko-kei | 2010-04-02 21:32 | 雑記