アニメ・ドラえもんOP 『ハグしちゃお』の微妙な修正
2008年 05月 11日
『ドラえもんのうた(女子十二楽坊版)』から新曲『ハグしちゃお』に変更され、シンエイ版開始以来初めて「『ドラえもんのうた』じゃないドラえもんのオープニング」が約一年半使用されました。
ネット等でも話題になりましたが、『ハグしちゃお』への変更後、最初の3週間だけ放送された初期バージョンは、それ以降に放送されたものとは微妙に異なるものとなっています。
今後DVD等にも収録されなさそうなこのバージョンと、いわゆる通常版とを、今回は比較してみようと思います。
■『ハグしちゃお』比較
左:初期Ver.('05/10/28~11/11使用)
右:通常Ver.('05/11/18~'07/04/30使用)
■Part.1
メインタイトル。
初期Ver.では『ドラえもん』のタイトルが消えてからドラ達が画面中央に走ってきますが、新Ver.では消える前に走ってきていて、背景も若干トリミングが異なります。
また、最初に『トラえもん』文字のバックで映像がクローズアップしますが、初期Ver.では画面が一旦ストップしています(文字に表すの難しいなぁ…。。) 。
■Part.2
「泣きっ面・仏頂面…」の部分。
次々と表情を変えるドラ達ですが、その3回目の表情だけは、5人が初期版と通常版で異なる格好をしています。
■Part.3
ドラ達が道路を駆け抜けるシーンですが、初期版では背景のスピードが速く、人物と合っていないものでしたが、通常版では少しスピードが緩められました。
しかし、これが逆に「ゆっくりすぎる」少し不自然な形になっています。
初期版で死んでいたドラの顔も修正。
動きが速いシーンでしたので、元々そんなに気になるものではありませんでしたが。
同じカットの続きです。
少々荒めの作画だった静香・ジャイアン・スネ夫の顔も修正。
■Part.4
海底で巨大イカに襲われるシーン。
このカットは修正されている部分がかなりありました。
画面拡大。
マンガ表現のように動く表現がされていたのび太の手は、静止するように修正されました。
作画が荒めだった細かい人物の顔、静香の輪郭も修正。
■Part.5
イカに襲われた直後。
結構アバウトに描かれていた細かい部分が色々直されていますが、大きな変更点は静香の持っているもの。
初期版で持っていた気の棒かバットのようなものが、作画修正時に日本刀(名刀・電光丸?)に変更されました。「刀は危険なのでバットに修正」なら分かる気もしますが、なぜわざわざバット→刀になったのかは不明(単なるスタッフのお遊び?)。
以上、変更されたのは、道具で町を駆け抜ける~巨大イカの出現までの3カット。
サビの『ドラえもん』キャラクター総登場のシーンの変更等は無し。
今回はこれで終了です。
開始後三年が経って認知度も高くなった『わさドラ』ですが、昨年末頃からは、素人目でも明らかに作画が変…というシーンが結構見受けられるようになり、原作調だった顔も徐々にクセのあるものになりつつあります。
また、ストーリーも「どこが面白いの?」と思うようなオリジナルストーリーが放送されることもありますし、今後の気になる「わさドラ」です。
では次回。