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藤子不二雄作品を中心とした、レトロ漫画・アニメに関しての調査・研究・ツッコミがメインです。


by fujiko-kei
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日本テレビ系『DON!』番組内『今日は何の日』のコーナーにて、「長谷川町子美術館がオープンした日」として長谷川町子先生のの特集が放送されていました。
(ちなみに、同番組では今年4月16日にも「サザエさんが朝日新聞に連載を開始した日」として長谷川先生関連の特集が組まれていまして、その内容と結構被っている部分も多かったです)。

その中で登場したのが、長谷川先生の代表作のひとつ『いじわるばあさん』アニメ版の映像。幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_21383668.jpg
青島幸男都知事の実写版が有名な『いじわるばあさん』ですが、アニメ版は『サザエさん』と同じエイケンの制作で、1996年放映開始のものが知られています(…と思いますが、キー局の関東地区以外では結構マイナーな存在だったのではないでしょうか…?『ドラえもん』の裏番組であった上、地元では数ヶ月で打ち切られてしまったらしく、自分は全く覚えていません…(笑))。


しかし、流れた映像は、「エイケン版」とはちょっと違った雰囲気が感じられました。
もしや…!と思い、画面に出ていたテロップを見てみると…。

幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_21402978.jpg
協力:ICHI…。

あっ!
ナック版だ!!


このサイトを見に来られる方々の中にはご存知の方も多いかと思われますが、「ナック」は1970年代~80年代にかけて『チャージマン研!』、『ダメおやじ』、『ドン・チャック物語』など、日本アニメ界の中でもひときわ異彩を放つカルト級アニメを生み出した、伝説のアニメ制作会社です(勿論『星の王子さま プチ・プランス』のような素晴らしい名作も作っています)。
そして、その「ナック」は2008年に社名変更し、現在「ICHI」という社名になっています。

突っ込みどころ満載という点から近年インターネット上で再評価され、人気を呼んでいるナック作品ですが、その第1号である『いじわるばあさん』だけは、どんなに探しても画像が見つかりませんし、作品の詳細な情報も掴むことができません(ひょっとすると『TVアニメ25年史』あたりにスチールが載っていそうな気がするのですが、『25年史』自体が入手困難であるため未確認です)。
追記:『―25年史』にスチールは掲載されていないそうです(読者の方からの情報)。

おまけに権利元が長谷川町子美術館(過去のテレビ作品をあまり表に出さなさそう)+制作会社がナック(フィルムの管理が曖昧そう)という、ある意味最強のコンビのため、見るのは絶望的だろうなぁ…と思っていましたので、『DON!』の映像がナック版だと気づいたときには飛び上がりました。

…ということで本作は、自分の中では『怪盗プライド』、モノクロ『スカイヤーズ5』、モノクロ『ロボタン』…いや、『ドルフィン王子』に匹敵するくらいの幻のアニメでした。
(『ドルフィン王子』は実質≒『海底少年マリン』ですので、「幻」というとアレかもしれませんが…)


そんなナック版『いじわるばあさん』はこんな感じです。
幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_2139447.jpg幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_21391296.jpg
幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_21392365.jpg幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_21392987.jpg
幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_2140096.jpg幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_214091.jpg
幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_21401756.jpg
ナック作品といえば作画の手抜き感(主に予算不足によるもの)に定評がありますが、『いしわるばあさん』は結構まともな印象を受けました。
よくよく考えると、ナックの初期作品である『正義を愛する者 月光仮面』や『アストロガンガー』の作画はしっかりしています(『チャージマン研!』も絵の動きこそありませんが作画は安定)。
ナック作品の手抜き感を印象付けたのは、1974年の『ダメおやじ』でしょうか…?

フィルムは現存していることが分かったのは収穫でした。『DON!』で流れたものは昔のポジフィルムらしく若干退色はありましたが、状態はそれなりに良好そうです。
声の出演は、'60年代の実写版で3代目「波多野タツ」(アニメ版での名前は「原野タツ」らしい)を演じられた高松しげおさん。結構いい感じです。


作品を見て、「あ~、ナックだなぁ…」と感じた箇所をひとつ。
幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_053474.jpg
エステの機械(?)で慌てている人が…。



幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_053474.jpg幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_055748.jpg
『ダメおやじ』のオニババに似てます(笑)
『いじわる―』の制作と『ダメおやじ』の制作には約3年の間がありますので、偶然でしょうけど。


しかし、あえて『DON!』がナック版の映像を流したのかが気になって仕方ありません。
(エイケンから『サザエさん』の映像と共に『いじわるばあさん』の映像も借りれば良かったはず)
ナック版はよみうりテレビ(=NNN系列)をキー局に放送されていましたので、日テレ的にはフジ系で放送されたエイケン版よりこちらの方が都合が良かったのでしょうか…?
しかし、フジテレビ+エイケンの『サザエさん』の映像も流れたわけですし…。謎です。

とりあえず、見ることができて良かった…ということは確かです。
ナイス日テレ!

ナック版『いじわるばあさん』データ(主にWikipediaを参考)
放映時期:1970年10月3日~1971年8月18日
放映日時:毎週土曜19時30分~20時00分
 →毎週水曜19時30分~19時56分(1971年4月より)
 →毎週水曜19時30分~20時00分(1971年7月より)
回数:全40話(?)
放送局:よみうりテレビ/日本テレビ系
原作:長谷川町子
アニメ制作:ナック
製作:よみうりテレビ、テアトルプロ
声の出演:原野タツ/高松しげお

※タイトルは『意地悪ばあさん』説あり


せっかくですので長谷川町子関連でもうひとつ。
7月26日放送の『SMAP×SMAP』にてサザエさん特集が組まれていたのですが、珍しい映像として、テロップ付きの初代オープニング&エンディングが紹介されていました。

初代オープニングは'90年代の特番で第1回放送分のうちの1話『75点の天才!』が丸ごと再放送された際に一緒に流れたことがありましたが、その際にはテロップがマスクで消されていましたので、テロップ入りバージョンは貴重です。
エンディング映像(下画像2枚)は更に貴重。テレビで流れたのは本放送以来かもしれません…。
幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_2384192.jpg幻の「ナック版『いじわるばあさん』を見た!」_b0134245_21413370.jpg
他にも火曜版オープニングを紹介するなど、なかなかマニア心をくすぐる特集でした。
それではまた…。


画像出典:アニメ『いじわるばあさん』、『サザエさん』、『ダメおやじ』
(C)長谷川町子美術館、株式会社ICHI、株式会社エイケン、古谷三敏
# by fujiko-kei | 2010-11-03 21:37 | 雑記
お久しぶりです…!
モノクロ版『怪物くん』DVD-BOX上巻の発売日(10月27日)がいよいよ近付いてきました。
YouTubeには、キングレコードよりサンプル映像が配信されています。

キングレコード内公式サイトはこちら
また、ニコニコ動画に於いてはモノクロ版&カラー版DVD-BOXの発売記念イベントにて行われた白石冬実さん&野沢雅子さんのトークショーの模様も配信されています。


サンプルを見てみた感想ですが…。
オープニングから、前期オープニングのバージョン違い仕様が…!
やはりバージョン違い仕様は存在していたのでした…。『東京ムービーアニメ主題歌大全集』収録のバージョンより、絶対こっちの方がいいと思います。

サブタイトルテロップから制作会社を読み取る法則」を使いますと、放送第1回(サンプル動画の前半2話)はスタジオゼロ制作の模様。 前作『パーマン』でもゼロ制作分は壮絶ハイクオリティでしたが、本作でも高クオリティを維持しています。

東京ムービー制作分(サンプル動画の後半2話)も作画レベルが高くて驚きました。『パーマン』放送初期~後期にかけて何か飛躍的な進歩があったようで、『ビッグX』や『オバQ』の頃からは考えられないレベルの高い仕上がりです。
ヒロシが怪物くんに渡した本『野球のルール』の出版社が「星書店」になっている上、ヒロシが夜空をバックに「野球は、あの星のように美しいものだ…」…と語ったり、『巨人の星』ネタが使われているのが笑えます(当時東京ムービーは『怪物くん』と平行して『巨人の星』も制作)。
もしかすると、数多くの「Aプロのお遊び」の源流は『怪物くん』にあるのかもしれません…。

エンディング映像は『ファイトだ!ピュー太』のエンディングのようなGSバンド仕様。いい感じです。テロップの入れ方が妙に手が込んでいます。「おれのゆひさき 一ぽんで 一ぽんで」のところでオオカミ男にクローズアップ(?)する動きが素晴らしい…!
スタッフロールを見てみると、主役の白石冬実さんをはじめ、加茂喜久さん、大竹宏さん、栗葉子さん、菅谷政子さん、雨森雅司さん、今西正男さん、堀絢子さん、麻生みつ子さん…と、『パーマン』からの引継ぎメンバーが非常に多く見受けられます。

先に発売されたシンエイ版『怪物くん』のDVDでは、主題歌の「藤子不二雄」のテロップが「藤子不二雄A」に改変されていた…と話題になっていましたが、サンプル動画を見る限りモノクロ版の方は問題なく「改変なし仕様」で収録されそうです。

もしテロップが「藤子不二雄A」に改変されていて、未入手のLD(&ビデオ)『東京ムービーアニメ主題歌大全集』(こちらには「藤子不二雄」テロップで収録済)が高額で取引されでもしたら、どうしようかと思いました…(笑)
シンエイ版DVDでわざわざ「藤子不二雄Aテロップ仕様」を作った意味は一体…?

ことごとくメディア化されることの無かった「シンエイ版『ドラえもん』以前の藤子アニメ」のひとつがDVDとなったことは、奇跡に近い快挙だと思います。逆に言えば、他の作品がDVD化されるかどうかは『怪物くん』の売り上げにかかっているのかもしれませんが…(笑)
自分は暫く入手できそうにありませんのでDVDのレビュー等は未定ですが、いつか『パーマン』のDVDと共に入手できることを夢見て、それでは、さよなら、さよなら、さよなら!
# by fujiko-kei | 2010-10-23 13:52 | 雑記
■普段使用しているPCがイってしまい、現在、引っ張り出してきたWin98から書き込みしています…。
文字の変換等、おかしな点があるかもしれませんが、申し訳ありません。


■なんと、アニメ版『怪物くん』がDVD化されるそうです…。
このブログで取り上げるぐらいですから、当然モノクロ版の方です…!
(ZATさん、情報提供ありがとうございます)
これはすごい…!まさかのDVD化、絶対欲しいです…。
土壇場での発売中止にならないことを祈るばかり。

PCの都合で、リンクを張るのが非常に面倒臭いため、申し訳ありませんが、詳細はGolgleか何かで検索してみてください…(「Amazon 怪物くん モノクロ」あたりで出てくるんじゃないかと思います)。


■ローソンの「一番くじ」ですが、2回チャレンジしたところ、グラス→ストラップが出ました。
なんか微妙な結果…。コロ助のストラップは気に入っています…!
C賞か賞か何かの、コロ助貯金箱が欲しいです…。


■劇場版ドラのDVD-BOX『DORAEMON THE MOVIE BOX』が9月より発売予定。
やっぱり予想どおりといいますか、内容は既発売の単品ディスクと同じだそうで。
やる気あるんか、と言いたくなりますね…(笑)

これは、買う人いるんですかね…。既発の単品DVDを持っている人は買わないでしょうし、ファミリー層はレンタルで済ましそうですし。


■藤子アニメを集めたPPV-DVDがローソンで発売されています。
シンエイ動画作品ばかりかと思いきや、『キテレツ』や『ポコニャン』が入っていたり。
…が、当然のごとく、東京ムービー&スタジオ・ゼロ系作品の収録はナシ。『新オバQ』を1話でも収録すれば、売上は数倍になるんじゃないかと思うんですけどね…(笑)


■PPVといえば、東京テレビ動画制作の帯アニメ『男一匹ガキ大将』がCSでPPV配信されています。殆ど話題になっていませんが、これは貴重。


■珍しく(割と)最近のアニメ『少女革命ウテナ』見始めました。
なんか独特の雰囲気で、面白いです…!
# by fujiko-kei | 2010-06-29 17:52 | 雑記

5月~6月雑記

これまたお久しぶりです…。
相変わらず多忙が続いている状況ですので、簡単に最近の自分の動きを書いていこうと思います。


■ドラマ版『怪物くん』、毎回観ています。
面白いです…!特に八嶋さんのドラキュラのキャラが最高です。

■…で、ドラマ化に合わせてか、アニメ版『怪物くん』のDVD-BOXが発売されるそうで。
…やっぱりシンエイ版だけですか…。モノクロ版の運命や如何に。
シンエイ版『怪物くん』には、番宣か何かでドラ&のび太と共演した映像があるはずですが、このへんの映像の収録はどうなるんですかね…?

■F.F.F.全集ですが、いよいよ第1期の完結が近付いてきました。
…と言いつつ、値段の問題もあり、自分はすっかり買ってないわけですが…(笑)
結局買い続けたのは『オバQ』だけという…。
今月配本の『ジャングル黒べえ』には期待。

■で、『ジャングル黒べえ』買いました。
『黒べえ』はアニメの方が面白いような気がします。
原作は原稿紛失の回が結構あるようですね…。

■『魔太郎がくる!!』(旧装チャンピオン版)第12巻ゲット。100円。
F.F.ランド/文庫版に未収録の通称「削除エピソード」はというと、『不幸の手紙などこわくない!!』と 『恐怖の同窓会』の2話が入っていました。まずまずです(笑)
不幸の手紙の話はドラの『不幸の手紙同好会』と被るような…。でも発表は『魔太郎』の方が先なんですね。12巻では「怪奇や」のおっちゃん大活躍です(笑)

あと『ペンフレンド』のオチがよく分からないのですが…魔太郎の文通相手の「涙子」はちょっとアレなわけですが(ここで表現しても意味が分からないだけですので、作品を読んでいただくのが一番分かり易いです)、そうなると魔太郎に手紙を書いていたのは一体誰なのでしょうか…?
「魔太郎に手紙を書いていた人=涙子の家の運転手」という解釈でいいんですかね…。
ひょっとして「運転手=涙子」だったり…?(これは違うような)

約7年間かけて、『魔太郎』はやっと8冊集まりました。
残り5冊…。あと何年かかるのやら…。

■地元・関西テレビで『タイムボカン』再放送開始。
関西地区では去年サンテレビで全話、よみうりテレビで第1話&最終話が放送されたばかりで、全然ありがたみがないです…(笑)
関西テレビのディレクターは、サンテレビで放送したばかりなの知ってるんですかね…?

今回の再放送の特徴として、サンテレビではカットされていた次回予告付きである、第1話から前期オープニングが付いている(サンテレビの放送素材では一部回を除いて後期オープニングに統一)…などの点があり、これはこれで興味深いんですけどね…(笑)

■山本直樹『BLUE』読みました。
有害コミック論争の頃の『COMIC BOX』という雑誌を買ったら全編掲載されていたわけですが…色々と深いですね…。もっと評価されるべき。
山本作品では他に『ありがとう』とか好きです。

■以前も触れました、Yahoo!オークションに出品されていた、映画『空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃』の上映用フィルムですが…結局210万円で落札されました。これからどうなるのやら…。
もっと待っていたら安くなっていたような…?

■こちらも以前ご紹介しました、ヤフオクの『ロボタン』のフィルムですが、続々と出てきています。
前回ご紹介しなかったものでは、
『宇宙ロボットに挑戦だ』の画ネガ(9800円で落札)と音ネガ(2万1500円で落札)、
『ぼくはロボット第一号』の音ネガ(6000円で落札)、
3月末に出品されていた『学校あらしをつかまえろ 後編』の画ネガ(9800円で落札)など…(5月現在)。

『宇宙ロボットに挑戦だ』はニュープリントできますね…。
5月~6月雑記_b0134245_16162155.jpg5月~6月雑記_b0134245_1616373.jpg

■映像ソフトが出ないことで有名な特撮番組『サンダーマスク』ですが、少しですがDVD化への動きが出ているそうで…。
これからどうなるのかは不明ですが、ちょっと期待しています。

現在、『サンダーマスク』のビデオ(再放送を録画したもの)は計8話分が流通しているのですが、第1話の後ろに付いている、トラウマ回らしい第2話『魔獣をあやつる少年』の次回予告を見て以来、第2話の内容が気になっていますので(第2話は流通していません…)、それだけでも見たいです。
あと、問題作(らしい)『死の灰でくたばれ!』も。

マンガショップより、これまたソフト化されないことで有名な番組『魔神バンダー』の原作漫画が6月に復刊予定。
以前から『バンダー』の刊行告知は何度かあったのですが、やっとのことでの発売です。
『バンダー』は今回の刊行以前に、アップルBOXクリエートというところから私家版のような単行本が出ていましたが、かなり高価でした。

原作の井上智先生は手塚治虫先生のお弟子で、『ワースト』の小村孝太郎先生と同じく、独立後も手塚タッチを引き継がれています。

■DVD『マグマ大使』最終巻をレンタル。
特典に『怪獣王子』の新番組予告が入っていてお得。

度々ネタにされているパイロットフィルムを初めて全編視聴。
マスク無しの素顔のマグマは相変わらず、ちょっとマヌケに見えます…(笑)
本編の基本的な構成は、実際に放送された第1話と殆ど変わりないといいますか、平たく書きますとパイロット版-素顔マグマ+マスクのマグマ=本放映の第1話なんですね…本放映では素顔マグマのカットだけ、完全に無かったことにされていて面白いです。

どうでもいいかもしれませんが、このパイロット版、以前のソフト化と比べて明らかにフィルムの状態が悪くなっているのが残念です。5月~6月雑記_b0134245_8242432.jpg5月~6月雑記_b0134245_8243341.jpg
左:LD版?/右:DVD版

■5月26日放送の『スタジオパークからこんにちは』に安孫子先生が登場。
内容は藤本先生との出会いやトキワ荘での思い出、愛妻弁当紹介など。
モノクロ版『オバQ』第1話の映像もちょこっと流れました。
しかし安孫子先生、お元気ですね…!
安孫子先生&楳図かずお先生&やなせたかし先生のお三方は、色々な意味で本当に凄い人だと思います…(笑)

■日テレ版『ドラえもん』本放送最終回の音声が某所に…。
…ということで聞いてみたわけですが、やっぱり、なんか凄いですね…(笑)
簡単な感想を…。

■全体的に妙にテンションが高い
■ストーリー進行が結構早い
■いかにもわざとらしい台詞が少々…
■スネ夫の声が合ってなさすぎる(『トムとジェリー』のトムにしか聞こえない)
■しずちゃんの声は『ジャングル黒べえ』のタカネちゃんにしか聞こえない
■ドラの声は星の子ポロンにしか聞こえない…(笑)
■肝付兼太さんのジャイアンは意外と合ってる
■ガチャ子は声を聞くだけでハチャメチャっぷりが伝わってくる
■のび太の声にはあまり違和感はない…?

総じて考えてみましたが、個人的には面白そうです。これは。
どうでもいいですが、提供画面の音楽(オープニングのインスト)のアレンジ具合がいい感じです。もし日テレドラのサントラが出るなら、この曲は絶対入れて欲しいです…(笑)

最後に、最終回時点での番組フォーマットを載せておきます。

オープニング
→提供画面(主題歌『ドラえもん』アレンジ/約15秒)
→CM(明治キンケイ・おでんのだし/花王フェザー)
→Aパート
→CM(ペプシコーラ/ホクセイ電子炊飯ジャー)
→Bパート
→CM(任天堂パワーリフト)
→エンディング
→提供画面(主題歌『ドラえもん』アレンジ/約27秒)
→CM(山一證券/TDKカセット/京成百貨店/ハウス・ククレカレー)…
# by fujiko-kei | 2010-06-04 22:16 | 雑記

4月雑記(10.04.10更新)

■『地下幻燈劇画 少女椿』の、原田浩監督の学生時代のアニメ作品『二度と目覚めぬ子守唄』('84年制作)のDVDが再販されていたので購入。昨年末から再販を待ちに待っていましたが、ようやく手元に届きました。4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_22175067.jpg4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_22182046.jpg4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_2218381.jpg
『二度と―』ですが、本当に、とてつもなく凄い作品です。
当時の自主制作アニメといえば『DAICON4 オープニングアニメ』なり『アオーク』なり、『農耕士コンバイン』等が現在でも話題になったりしていますが、『二度と―』は完成された1本の作品ですし、色々な意味で一線を画しています。
終盤に町が破壊されるシーンがあるのですが、凝りまくってます。基本的に「いじめ」がテーマの作品なのですが、間で成田闘争や水俣病のデモ行進の映像が流れたり、非常に実験的です。
あとは声を当てている方の演技力さえ良ければ完璧なのですが、棒読みに近いのが残念。

DVDには『少女椿』の劇場予告等の特典も収録されていてお得です。
原田監督の学生時代の『暁の報酬』、『限りなき楽園』のチラシのコピーも封入されていましたが、これまた反体制を訴えたような、個人的に見てみたい作品です。


■3月31日放送された、NHK『こだわり人物伝』の藤子F先生特集の第1回、見ました。
ゲストは安孫子先生。
もしかするとモノクロ藤子アニメの映像が流れないかな…?
…と期待していたところ、モノクロ版『オバQ』の映像が流れたのが個人的に収穫でした。
使われた映像は前半が第1話『パパは忘れん坊の巻』で、Qちゃん&正ちゃんがパパの書類を探して寿司屋に行くシーン。後半は話数不明。モノクロ版でのイナリ&タヌキの姿は初めて見ました。これは貴重。
2つの回の映像の切り替え部分は、映像の画質が異なっていますので判別できると思います。


■『大長編ドラえもん』シリーズには、今では見ることの出来ない幻の作品がいくつか存在するそうで…その中の1作に『のび太の精霊世界』という物語があります。
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…と言ったら半分ウソになりますが、この作品は、以前このブログでもちょこっと触れました「海外で勝手に描かれたドラ」の1本で、1991年に台湾で発行されたものだそうです。
映像が某動画サイトにアップされていました。現在、パート2まで公開されています。

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原題は『大雄精霊世界』。
ご丁寧にも、アップされた方によって日本語訳まで行われています(感謝です…!)。

内容はというと、学校をサボって泊まりがけで骨川家の別荘に遊びに行くことになった、のび・しず・ジャイ・スネですが、虫取りをしている時にのび太が精霊の姿を見つけてしまい、挙げ句の果てに禁断の果実「心霊果」を食べてしまう…というところから始まります。

絵は、基本的に殆どのコマが藤子先生の絵を切り貼り(あるいはトレース)して流用したものですので、当然ですが上手いです(笑)流用していない部分は所々で微妙ですが…。

原作でもマイナーな「メモリーディスク」が登場したり、ドラミや22世紀の博士まで出てきたりと、ストーリーはかなり凝っています。のび太が大変なことになってしまう非常にショッキングなシーンもあり、これはトラウマ級です…。

海外の海賊版『ドラ』単行本といえば、本物を若干手を加えたもの(スネ夫の髪型が微妙に違っていたりする)等は見たことがありましたが、ここまでオリジナルの作品は初めて見ました。


■3日より、サンテレビで『未来少年コナン』が放送開始されました。

サンテレビでは昨年正月に、今となっては貴重な劇場版が放送されましたが、今回はテレビシリーズの方です。
本作ですが、関西圏だけでも'04年にNHK教育テレビで再放送(全国ネット)、'06年に関西テレビの早朝で再放送、昨年はテレビ大阪で再放送…そして今年はサンテレビ。よくこんなに再放送しますね…(笑)
民放での再放送ですので「パタパタ」はカット。確か、'04年のNHK教育での再放送の際もカットされていましたっけ…?地上波放送で「パタパタ」を見る機会は無くなってきているんですかね…。
オープニング&エンディングも短縮版でした。曲のイントロとアウトロを繋げただけのものですので、面白いほど速攻で終わります。
短縮版オープニング&エンディングはDVDには未収録(日本アニメの主題歌集ビデオには収録されているそうですが)ですので、これはこれでレアです。


■以前こちらで話題にしました、ヤフオクに出品されていた幻の映画『空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃』の16ミリフィルムですが、今回は300万円で再出品されていました(前回の出品価格は20万円)。
なんか酷い話ですね…(笑)
しかし結局落札されず、250万円→230万円→220万円…となり、現在に至っているようです。


■全く個人的な話で申し訳ありませんが、携帯プレイヤーの「Wizpy」が安売りされていましたので購入。ビデオ再生機能が便利です。4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_17113999.jpg
『GTO』、『ストップ!!ひばりくん』、『さすらいの太陽』、『少女革命ウテナ』…等々、色々ブッ込んでみました。『さすらいの太陽』はいつ見ても、昔の昼ドラのようなベタな悲劇の展開がGoodです。これはもっと評価されるべき。


■F.F.F全集『オバケのQ太郎』第5巻購入。
巻を追うごとに話の破壊力やカオス感が増しているような気がします。『週刊少年サンデー』での最終話『Qちゃん さようなら』、あっけなさ過ぎて驚きました。
それにしてもQちゃん可愛い過ぎます。木佐くんは小学生なのに余裕で車運転してますね…(笑)

どうでもいいですが、全集第1巻収録『ネズミを追い出せ!』では、ママの「Qちゃんお願い。」という台詞の「願」の読み仮名が「キュー」になっています(某掲示板からの情報)。
4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_17194658.jpg4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_17201091.jpg
おキューい…(笑)再販だと直ってるんですかね…?


■Yahoo!オークションに『ロボタン』のフィルムが出品されていました。これは珍しいです。
フィルムは『明日から楽しい夏休み 後編』という回のものが先月2万5000円で落札。『七面鳥を助けろ』が(4月10日)現在出品中です。
どちらも映像の16㎜35㎜ネガフィルムのみで、音ネガ・シネテープ等は含まれていない模様。4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_15251716.jpg4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_1525356.jpg
(出品画像より。ネガポジ反転処理を行いました)

本作について簡単に記述しますと、『ロボタン』は1966年から放送されたアニメで、原作は『丸出だめ夫』の森田拳次先生。明治時代に作られ、青空家にやってきたロボット・ロボタンの活躍を描いています。『鉄人28号』や『遊星仮面』と同じ「グリコ劇場」枠で当時としては珍しく、2年間という長期に渡っての放送でした。
その後'86年にも東京ムービー制作でカラーでリメイクされています。

'66年版『ロボタン』ですが、制作元とされる「大広プロ」としては最初で最後のテレビアニメ作品であり(広告代理店としての「大広」は、その後幾つかのアニメの制作に関わっていますが、ロボタンに関しては詳細不明)、マイナー系モノクロ作品の宿命といいますか、ビデオソフト化や近年の再放送は行われていません。

4月雑記(10.04.10更新)_b0134245_1621956.jpg
こちらは『アニメージュ』掲載のスチール。

細かいですが、フィルムの缶の中袋に「Aプロ殿」と書かれているのがちょっと気になりました。もしかすると実制作を行っていたのは謎の「大広プロ」ではなく、実はAプロダクションだったのでしょうか…?それならリメイク版が東京ムービー制作であるのも自然なような…?謎です。
ちなみに中袋の記述によると、フィルムの現像所は「京都映画ラボラトリー」という所だそうです。

ヤフオクには地味にレア系アニメのフィルムが出てきますね…(笑)
以前出品されていた『超スーパーカー ガッタイガー』といい。
『ドルフィン王子』や『怪盗プライド』級のレアさを誇っていそうな本作。何かの機会に映像が陽の目を浴びることになれば嬉しいのですが…。

追記:出品情報では16㎜とありましたが、実際には35㎜ネガのようです。
『七面鳥を助けろ』のフィルムは2万9300円で落札。
# by fujiko-kei | 2010-04-02 21:32 | 雑記